とさでいず

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デミオ(DJ)クリーンディーゼル6MTを半年4,000キロ乗った感想

こんにちは、Hiroです。

デミオのディーゼルモデル、
ブラックレザーリミテッド(6MT)を購入して、
約6ヶ月4,000キロを走ったので、
レビューを書いておこうと思います。

 

 

 

 

 

マツダデミオのディーゼルモデル良いところ悪いところ

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 まずはデミオを買ってみて気がついた
良い部分や悪い部分をざっとピックアップしてみました。

今後も気がついたところがあれば、
少しずつ加筆していきます。

 

 

デミオの良い部分:

動力性能に対し燃費も良く経済的

1,500rpm前後でターボが効いてくるので、
1LクラスのBセグではエンジンがうなる登坂シチュエーションでも
2,000rpmも回せば余裕で加速しながら登っていきます。

それでいて燃費は平均24km/Lと低燃費。

近場での買い物や通勤など、
市街地でのストップ&ゴーが多く、
走行距離の短いシチュエーションでは
ハイブリッドに劣るものの、
郊外や高速道路での巡行が多い場合には
その燃費は30km/Lに迫ります。

また、2.5Lクラス並みのトルクによって、
100km/h程度での巡行であれば、
それほど回転を上げる必要がなく、
非常に静かに巡行できるのも嬉しいですね。

 

平均燃費の数値はハイブリッドには劣るものの、
燃料がガソリンではなく軽油ですので、
実際のお財布には大差ない感覚で乗ることができます。

トルクに余裕があるため、
40km/Lほど速度が出ていれば、
MTでは4速の固定で走っていても不自由ありません。

ワインディングでは
ストレート4速、通常のコーナー3〜4速。
登りのタイトコーナーで2速といった印象です。

 

5、6速は高速やバイパス巡行用かな。

 

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気に入ったら他車が気にならないデザインと質感

市場でのマツダ「魂動」デザインには賛否両論ありますが、
個人的には非常に気に入っています。

フロントを切り落としたようなデザインが多い国産車の中、
久々にクルマらしいフロントノーズのデザインに好感を持っています。

最近の国産車には少ない色気のあるデザインですね。

プリウスもそんな感じのニュアンスで宣伝していますが、
私個人的な感想ではあれは少しやりすぎな印象を受けました。

 

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内装も安っぽい部分は少なく、
特に今回購入したブラックレザーリミテッドは
下手な1.8L〜2Lクラスのクルマよりも高級感があります。

手の触れるところは
上級モデルのパーツの流用し、
手を抜くところは抜いている部分もあるようですが、
うまく考えてデザインしてあります。

 

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室内はドライバーシートとナビシートを中心に設計されているらしく、
大柄な方が乗っても足元が狭いということにはならないとのこと。

ドライビングポジションを重視したペダルレイアウトで、
長距離ドライブも疲れにくくなっています。

ちなみに私は170cmなので、
余裕を持って正しいポジションで運転を楽しめます。

 

エンジン始動は最近のクルマで一般的な
スマートキーを持ち込んでいれば、
キーを操作する必要のないボタン始動するタイプです。

オススメのスマートキーカバーはこちらの記事をどうぞ。

 

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クラスを超えた優れた乗り心地

クルマとしての基本性能が高い次元でバランスしており、
常用域では不満が出ることが少ない作りです。

6MTのシフトフィールも良好で、
ワインディングも意外と楽しめます。

ただし、スロットルバルブによる出力調整を伴わない
ディーゼルエンジンの特性上、
エンジンブレーキは弱め。

 

エンジン回転の伸び代は少ないのですが、
スムーズに回るエンジンで常用域でのストレスは少ないです。

2016年9月のリコールによるECUリプログラミング以降、
より低速からスムーズに回るエンジンになったような気がします。

 

とはいえコーナーリング性能は安定重視。
ディーゼルモデルはガソリン車に比べてフロントヘビーなので、
少しアグレッシブに走るなら、
コーナーではフロント加重を意識して走る
少し昔の FFスポーツ(三菱FTOなど)のような乗り方になりますが、
ハンドリングは概ね良好で、
攻めた走りでなければ意識せずとも
しっかり踏ん張りながら曲がっていきます。

ブレーキは変な癖もなく、
ペダルを踏みこんだ分だけ効いてくる素直なフィール。

スポーツカーではないものの
スポーツモデルのクルマが好きな人でも
違和感なく乗れるフィーリングです。
ここは初心者にもオススメできる部分ですね。

サスはやや硬めですが、
グニャグニャで落ち着かないよりはいいと思います。
個人的にはもう少ししなやかに動いてもいいかなと感じますが、
そのあたりの味付けは個人的な趣味のレベルでしょうか。

スポーツ走行をメインに考えている方は
1.5Lガソリンモデルがオススメですが、
足回りを見直せばディーゼルでも楽しめるはずです。

 

心配されていたディーゼルエンジンのカラカラ音は
冷間スタート直後は少し感じるものの
ナチュラルサウンドスムーザーの効果もあるのか、
エンジンが温まってくるとほぼ解消されて、
巡行状態であれば2Lクラスの乗用車と比べても快適なくらいです。

 

アイドリングや低速走行時も
さして気になる大きな音は無いようで、
ガソリンエンジンに比べて排気音も静かな為、
帰宅しても家族が気がつかないこともあるほどです。

味付けはクルーズコントロールなども装備されていることから、
短距離を元気に楽しく走り回るよりも、
コンパクトながら長距離ドライブが楽しい
ツアラー的な特性が強い車体と言えますね。

短距離ならガソリンモデルが良いかもしれません。

 

また、2016年11月17日予定のマイナーチェンジで、
アクセラなどに採用された
「G-ベクタリング コントロール」の採用や「サスの見直し」、
新設計の「ナチュラル・サウンド・周波数コントロール」、
「スマートブレーキサポート」のミリ波レーダー追加などにより、
これらの傾向は更に高まっていると思われます。
ディーラーさんに試乗車が入りましたら、
12ヶ月点検の時にでも試乗してみたいと思います。

 

さらに短時間でも運転に非日常感を求める方は
NDロードスターのベースモデルを買って、
コツコツ仕上げていくなんて楽しみ方も悪くないかもしれませんよ。

私も欲しいです。

 

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デミオのダメな部分:

5人乗りではあるものの、基本は2人乗り

他メーカーのコンパクトカーも概ね同じではありますが、
後部座席はオマケだと思っておいた方が無難です。
RX-7やシルビアなどのような
クーペ(スポーツカー)に比べるとまだ広く、
実用的ではありますが、
大人の男性が長時間乗るとなるとさすがに辛いと思います。

まあ、車体的には4人乗っていても
余裕で走る性能は持っていますので、
短時間の移動くらいなら問題ありません。

 

 

他車に比べると荷物の積載量は少なめ

コンパクトカーの中では
スイフトに比べると余裕はありますが、
フィットのようにフラットにして
大量に積載することはできません。

ドライバーシートとナビシートが快適であることに重点をおき、
積載性よりもデザインを優先している為か、
少し狭く感じます。

とはいえ、2名で旅行やキャンプする程度の荷物であれば、
リアシートとトランク部分で十分積載できますよ。

 

 

 

カップホルダー位置が使いにくい

これは他のオーナーさんのレビューにも
よく書かれている内容と重複しますが、
少々カップホルダーの位置が使いにくいです。


カップホルダーがドア部分と
センターコンソールの後方にあるのですが、
特にMTではシフトノブがあるので、
どうしても使いにくいように思います。

ただ、コマンダーコントロールとの兼ね合いもあり、
デザイン的にはこれでOKかもしれません。

デザインの為に犠牲になった部分かもしれませんね。

エアコンのルーバーに装備する
ドリンクホルダーがあれば良いのですが、
デザインを損ねないものとなると少数ですね。

 

視界がやや不良

慣れと言えるかもしれませんが、
後方視界や前方の隅の視界は他車に比べると若干悪いです。
ただし、一般的なセダンやクーペに比べると同じくらいか、
良い程度だったりします。

心配な方はバックモニターの
オプションをつけて対応しましょう。

 

 

 

 

こんなオーナーにオススメ

・普段は2名までの乗車でドライブを楽しむことが好きな方。

・少しくらいの面倒を楽しめる方(精神的に余裕のある方)

・長距離ドライブが好きな方

・2Lクラスの3ナンバー車からダウンサイジングを考えている方

・ゆとりのある走りを楽しみたい方

・子育てが終わって、少しスポーティな車種に乗りたい方のリハビリに

・このデザインにやられた方

 

 

2名乗車であれば十分な積載スペースと快適なシート、
安心の走りを楽しめます。

帰宅途中などにDPF再生が発生してしまった場合にも、
「ちょっと遠回りして帰るか」と思える方なら、
燃費も大幅悪化は起こりません。

 

ロードノイズや雨天時のルーフの音は響きますが、
エンジン側のノイズは綺麗に遮音されており、
十分なエンジン性能からエンジンの回転を上げる必要もなく、
巡行域であれば会話もはずみます。

ドライビングポジションもハンドル微調整などもあって、
疲れにくい姿勢で運転できます。

オートクルーズコントロールを使用すれば、
高速道路での長距離移動も楽々です。

 

 

 

 オススメできないタイプの人

・近場でのチョイ乗り専門な方

・燃費、エコが何より重要な方

・クルマに愛情のない方

・神経質な方

 

 

ディーゼルエンジンの排ガス規制に対応する為、
デミオなどのクリーンディーゼル車には
排気ガスを清浄化するディーゼルパティキュレートフィルター (DPF) が
装備されていることが多いです。

 

www.tosa-days.net

 

 

 

デミオのクリーンディーゼルは
通勤中心での使用においても長距離を走行する方であれば、
通勤費用の削減になるはずですが、
2、3キロ程度の通勤にしか使用しないような使い方の場合、
DPF再生が完了する前に到着してエンジンオフになることが多く、
次回エンジンを始動しても、
エンジンが温まりPM除去が開始されるころにエンジンオフとなり、
DPF再生が終わらないサイクルに陥ります。

PMを除去するため為には自動でDPF再生が始まってから、
10分前後は走行してあげれば良いですし、
ディーラーさんに持ち込んで、
強制的にPM除去をかける方法もありますが、
面倒臭がり屋の方はそれすら面倒に思うことでしょう。

そうするとクリーンディーゼルの
低燃費部分をスポイルすることになりますし、
「購入前の想像と違う」という結果になってしまいかねません。

 

また、致命的ではないのですが、
マツコネの音楽プレイヤーが稀にフリーズしたり、
再起動したりします。

そのあたりも、あまり神経質な方にはオススメしません。

 

 

 

 

総評:万人向けではないが国産コンパクトカーにライバルなしの1台

現在新車で購入できる国産Bセグクラスで、
唯一の所有したいと感じた車でした。

 

一般的な国産コンパクトカーは
「燃費が良く、安く、広い(車体のサイズに対して)」

という雰囲気のコンセプトが多く、
裏返せば「燃費が良いだけで、安っぽく、薄ぺらい」作りで、
軽自動車のエンジンが大きくなっただけのようなイメージの車が多かった。

あくまで日常の足、
買い物や子供の送迎車みたいなイメージ。

レンタカーなどで実際に
トヨタのヴィッツやパッソに何度も乗ったこともありますが、
ドアの開け閉めの時点で、
当時乗っていたダイハツのテリオスキッド(660ccターボ4WD)と
大して差がないと感じたものです。

別に軽自動車はダメと言っているわけではないのです。
ただ、新車で所有して多少なりと所有欲を満たされたり、
普段から乗ることが楽しく思えるクルマ。

ロングドライブに出たいと思ったり、
他車と並んだときに引け目を感じるようなことのないクルマとなると、
国産のこのクラスにはあまり無いように感じます。

あえて他社で挙げるなら、
1600ccで税区分が1つアップするのと、
荷室が狭く感じて候補から落ちたスイフトスポーツくらいかな?

 

デザインや質感、
動力性能も1クラス上の車体と渡り合える国産コンパクトカー。

それがマツダのデミオ(DJ)ディーゼルでした。

 

その中でもブラックレザーリミテッドに乗ってみた感想としては、
一昔前に比較的廉価な車種をベースにスポーティかつ豪華にアレンジして
一斉を風靡していた
スペシャルティカー (Specialty car) たちに近いかもしれません。

もっとも2.5L並みの余裕のトルクがあるとはいえ
当時のスペシャルティカーのような
DOHCツインカム1600cc〜3000ccターボ車と違い、
パワー自体は平凡な1500ccクラス相当なので、
最高速は伸びません。

時々散見する記事で、
「有り余るパワー」とか「2.5Lクラスのパワー」
 などと書かれていることがあります。


しかし、トルクは1.3Lガソリンモデルに対して2倍近くあるものの、
パワーに関しては
1.3Lガソリンモデルが68kw〈92PS〉に対して、
1.5L直噴ターボディーゼルが77kw〈105PS〉で大差ないので、
その点はご注意ください。

 

 

燃費も街乗りの数値上は
アクアやフィットハイブリッドなどには劣りますし、
維持費は他車に比べて少し高め。


DPF再生など少し気難しい部分もあって、
数キロの通勤や買い物だけのチョイ乗り車としては
不向きな車種だと言えるかもしれません。

しかし、それを補ってあまりある魅力を持っている。

そんなクルマに仕上がっています。

 

エクステリア    ★★★★★
インテリア     ☆★★★★
エンジン性能     ☆★★★★
走行性能     ☆☆★★★
乗り心地     ☆★★★★
燃費     ★★★★★
価格     ☆☆★★★
総合評価 ☆★★★★

 

いかがでしたか?

デミオやCX-3をはじめとする、
マツダのクリーンディーゼルを検討している方の
参考になれば幸いです。

 

それでは、楽しいカーライフを!!