北海道ツーリング -８- [8.10（午後） 利尻島 →稚内]

８月１０日

食事をすませたら自転車で島を半時計回りに走り。
ミルピスを飲みに行くことにした。
郵便局の受付の女性に聞いた話では、
すぐにつくという話だ。

緑の草原がずっと広がる海沿いの道。
島の回りは一見平らに見えるが、いくつもの緩やかな丘陵のようになっていて
自転車で走るのはなかなかハードだ。
さらに海からの強い風が吹いている。
道路にあった電光掲示板を見ると風速５ｍ・・・。
なかなか進まないわけだ（笑）

しかも借りた自転車は変速機付のMTBタイプのものだったが
フロントギアの変速機が壊れていて一番軽い状態で固定されていたので
なかなか前に進まない。

郵便局では「すぐ」と言っていたものの
なかなかそれらしい建物が見えてこない。
もしかしたら通り過ぎてしまったのではないかと
少し心配になりながらも、ひたすら自転車をこぐ。
何だかんだで７ｋｍくらいはあったようで
思ったよりも時間がかかってしまった。

ミルピス屋さんの概観。
う～ん、普通の家だ･･･。
店内に入るとおばちゃんが出てきたので
とりあえず「手作り乳酸飲料ミルピス」を注文すると
ビン入りの飲み物を出してきてくれた。
ちなみに一般的な牛乳ビンと同じ大きさ。
紙のキャップを外して早速飲む。
味は濃厚なカルピス？　ちょっと甘みが強いが美味しい。

1本飲み干して、話していると気さくなおばちゃんが
「ギョウジャニンニク」や「ヤマブドウ」などのドリンクを
試飲させてくれて、オマケにえびせんも出してくれた。
親戚のオバチャンの家でオヤツにありついた気分。

少し休んで再び出発。
次は姫沼に向かう。

舗装された道の所々にダートに続く道が見える。
時間があれば入って行きたいところだが
今回は日帰りなので眺める程度ですませた。

一度、鴛泊港の方に戻って町を通り過ぎて３ｋｍ程走り
坂の下に設置されている駐輪場に自転車を置くと
１．７ｋｍほど坂を登ると駐車場があり
少し歩いたところに姫沼がある。

背景には利尻富士。
姫沼という名前に何かの物語があるのかと思ったが
ヒメマスの養殖の為に使った沼を拡大したものらしく、
残念なことにロマンティックなストーリーはないようだ。

しばらくの間、景色を楽しみながら休憩。
すっかり天気は回復し利尻富士も良く見える。

また、この島を訪れることがあるなら
この山を登ってみたいと思う。

その後は港に戻り最終のフェリーで稚内へ。
フェリー乗り場からはタクシーでライダーハウスまで戻る。
当日は稚内の駅前でお祭りが行なわれていてた。

隣の銭湯でゆっくりと身体をほぐして
コンビニでお弁当とビールを買うと外で大きな音がした。
ビール片手に外に出ると建物の影から綺麗な花火が覗いていた。
しばらく皆で空を見上げる。
その夜も12時過ぎまで他の旅人たちと語らっていた。