2009年8月5日~12月21日の期間で、何度かに分割し約60日で日本一周撮影の旅を行いました。
日本一周とは言っても、行う人によって色々な定義があります。
ある人は海岸線を全て走ることだったり、各県庁所在都市を回る旅だったり、日本の東西南北の端を極める旅であったり。
私の場合は各県を走り、できる限り写真を撮りながら自走することでした。
結果、移動は基本自走で、約11700kmほどの距離を走り、全国を撮影して回りました。使用した乗り物は200ccのバイクと古い軽トラックです。
(2009年11月27日鹿児島県の霧島でEOS 20Dにて撮影)
旅の1年ほど前から、1眼レフを手に入れて本格的に写真を撮り始めました。
写真が趣味と言えるようになったのは、ちょうどこの頃です。
当時の撮影技術は本当に稚拙でしたが、旅の中で多くの撮影を行ったことで、随分と上達したような気がします。
当時、使用した機材は
メイン機:キヤノンのEOS 20D(800万画素)
レンズ:タムロンの18-200mm高倍率ズーム(手振れ補正なし)。
サブ機:リコー GRデジタル2
動画機:サンヨー ザクティ
モバイル:HP mini1000(32G)
当時はまだ、大容量のクラウドストレージで安価なサービスもなく、高速モバイル通信インフラも整っておりません。
ガソリン価格の高騰で予算がなかったこともあり、RAWで撮影せずに全て高画質JPEGで撮影。
しかも、容量をセーブするために、極力撮影枚数を少なくするしかありませんでした。今考えると少々無理をしてでもRAWで撮っておけばよかったシーンも多くあります。
また、良いシチュエーションだったにもかかわらず、技術不足でぶれていたり、表現できなかったシーンもたくさんありました。
今ならば、大容量SDカードも安くなっており、携帯できる2TBのコンパクトハードディスクもあり、WiMAXなども普及しています。
全ての撮影をRAW+JPEGで行いつつ、キャンプやゲストハウスではタブレットを使用し、日々をブログでアップして、旅の資金を稼いで、予算を気にせず滞在して撮影することも比較的簡単なことかもしれません。
馬鹿馬鹿しい話ではありますが、「もし、あの時に今の撮影技術と現行機材を使っていれば、もう少し良い作品を発表できたのかな?」
と、不可能な妄想をすることが今でもあります。
またいつか、時間と資金に余裕ができたなら、もう一度各地を訪れて、撮影してみたいものです。
それでは。