写真好きの皆さん。撮ってますか?
え、撮ってない。嘘ばっかり。
でもね。
良識のある大人なら、撮影する写真のこと以外にも、周囲の状況のことも考えるようにお願いしますよ。
最近はデジカメやスマートフォンの普及で、誰でもカメラマンみたいな時代です。
それによって、カメラマンのマナー違反による被害も増えてます。
例えば、鉄道好きの方が車両を撮影しようと、窓の外から車両の運転手に向かって、突然ストロボ(フラッシュ)発光を行ったりします。
どうなると思います?
あなたが深夜の残業を終えて、電灯のついていない自分の部屋に戻ってきたとき。突然目の前で友人がサプライズパーティーと称して、突然フラッシュを光らせたら、眩しいですよね。しばらくは周囲が見えなくなってしまいます。
また、あなたが車を運転中。暗いトンネルを抜けると、正面には真夏の太陽がみたいなシチュエーション。眩しいですよね。目が慣れるまで少し時間がかかります。そこに子供が歩いていたら!?
人間を含めて、多くの動物は暗い場所では瞳孔大きくすることで、より多くの光を取り込みます。そうすることで、薄明かりでも物を見ることができるんです。
言うなれば皆さんの持っているカメラが、絞り機能をリアルタイムに自動調整しているようなものと思って、間違いはありません。
カメラも人間の目と同じように、晴天下の雪原などの明るい場所で、ISO800 F1.8などの設定をした場合、撮った写真はオーバーになって、ほとんど真っ白になりますよね。
つまり、そういうことです。
それが乗り物の安全運行の妨げとなると、問題になっているのです。
最近では飛行機のコクピットにレーザーポインターという事件もありましたが、カメラのフラッシュも視力を奪う危険性という意味では、下手をすれば人死にがでることに変わりはないのです。
崇高な芸術のためであれば、多少のルール違反は許される。
そう考えているなら、ちゃんと鉄道会社や警察、施設管理者などに許可を得てから撮影してください。許可をいただいてさえいれば、それは崇高な芸術として許されます。
しかし、無許可でルール違反を犯して撮影されたなら、それは芸術ではなく犯罪の証拠になるだけです。芸術は皆に認めてもらってこその楽しみですよね。
写真家を自負するなら、誰にも見せられない恥を撮影するのはやめましょう。
また、自分の周囲にそんな方がいるなら、さりげなく注意して分かってもらいましょう。
あなたのカメラは凶器になっていませんか?