こんにちは、Hiroです。
スクラムバン PCスペシャル(HBD-DG17V)に乗り始めて、4ヶ月ほどが経過しました。
以前、走行中に音楽を聞くとき、ボリュームを控えめにすると、音楽が鳴っているのは分かるのですが、ボーカルなどが曇って聞き取りづらいと書きました。
以前の記事はこちら
時間と予算に少し余裕ができれば、以前乗っていたMR2(SW20)のように、音質優先のヘッドやスピーカーの交換を含めてしっかりデッドニングを行うのも面白いのですが、今回はできるだけ費用をかけずに色々と実験してみることにしました。
第一回目の今回はオーディオ本体(2DIN)の交換です。
スクラムバン オーディオ本体(ヘッド)について
スクラムバンのPCスペシャルには写真のようなパイオニア製オーディオヘッド(本体)が標準装備されています。
基本機能はシンプルで時計、CD、AM/FMラジオ、AUX入力のみです。
一昔前ならともかく、最近の音源はネット(iTunes Store)などでダウンロードした曲もあり、CDが手元にない曲も多くなっています。
iTunesにある曲も最近のiPhoneはヘッドホン端子がないので、AUXに出力するにも一手間かかりますし、走行中のスマホ操作は取り締まりの対象にもなります。
まあ、30分程度の通勤や買い物ならCDのみでもよいのですが、1時間以上のドライブともなると走行中のディスク交換も面倒ですし、出力面でも貧弱なのでとりあえず安く手に入る中古のナビをオーディオとして使うことにしました。
今回の実験で使用したのはAVIC-MRZ85というカロッツェリアの「楽ナビLite.」という廉価版2DINナビ。
液晶モニターは6.1型で最近のモデルと比較すると小さめです。
再生可能メディアは2010年の機種で古いですが、使用メディアはCD、DVD、USB、Bluetooth、microSD、AUXが読み込めます。
とはいえ、中古を5000円以下で買ったもので、経年劣化で時折CD&DVDのディスクがうまく取り出せなかったり、Bluetooth接続の規格が古くスマホとリンクできないため、基本的にはmicroSDとUSBメモリーで使用しております。
ワンセグ機能もありますが、中古で付属していなかった事と、個人的にTV機能は不要なためアンテナを装備していません。
ヘッド選びで重要な点は内臓アンプの出力とグラフィックイコライザとによる周波数ごとの音質の調整。バランス変化による音の定位の変更となります。
その点においては古い機種でも、AVIC-MRZ85は今回の求める機能として及第点と言えるでしょう。
2010年式ですので、ナビとして使用する場合は心もとない部分も多いですが、遠出の際に現在地が分かればといった感じですので、とりあえず装備する機種としてはあまり問題ありません。
注意点として、本家のエブリィでもそうですが、スクラムのオーディオガーニッシュは純正オーディオ専用の形状で作られており、そのまま装備すると写真のように隙間が開いてしまうのが気になります。
どうしても気になる方はガーニッシュ(パネル)の交換が必要です。
パネルは通常、ディーラーか販売店で購入しますが、最近なら下記のような変換ケーブルとのセットをネットで購入すると、少しお得に購入できます。
色を選びたい場合などは店舗で購入するか、カッティングシートなどでコーティングすると良いでしょう。
上手く施工すれば、木目調やカーボン調など色々楽しむことも可能です。
ちなみにパネルの取り外し方法ですが、手前に強めに引っ張れば外れます。
パネルが外れたら、ハザードスイッチのコネクターを外せば簡単にとれますが、引っ張った際に勢い余ってシフトレバーに干渉しやすいので、傷つけないように気をつけて外すようにしましょう。
レバーに布をかぶせたり、あらかじめシフト位置を変えておく方法が有効です。
スクラムバン オーディオ本体(ヘッド)の実際の取り付け交換
実際に装備する場合、GPSアンテナやUSBのケーブルの取り回しを行う必要があるのですが、綺麗に施行するためには内装の裏を通す必要があるので、多少苦労します。
本気で音質面でこだわるなら、ナビとヘッド、アンプを分けて配置し、スピーカーケーブルを引き直すなどの方法もありますが、私はこの車でそこまで音質にこだわる気はないので、市販の変換ケールブルを利用して装備しました。
GPSアンテナとUSB&AUXケーブルはヘッド裏から下に通し、配置する箇所まで目立たないように配線。
GPSアンテナは助手席の前に配置する予定ですので、Aピラーのゴム(ウェザーストリップ)と内張を剥がします。
Aピラーのカバー(内張)は上下のボルトで止まっているのですが、頭にプラスドライバーの穴がある為、プラスドライバーで外そうとすると十中八九ネジ穴を舐めます。
まず、緩める際にはソケットレンチを使いましょう。
逆に取り付けの際にはプラスドライバーである程度取り付けてから、ソケットレンチで増し締めすると良いでしょう。
GPSアンテナはAピラー下から通して、助手席の純正ツイーターの位置付近に配置。
USBとAUXはグローブボックスの中に引き込みました。
背面から配線を引出す際に素手では届かず苦労するため、あらかじめ配線ガイドなどを用意しておき、配線を通す際に使用すれば効率的に作業が進みます。
私は手持ちの針金を加工して自作しましたが、市販のものでも安いので、将来的にバックモニターのカメラ配線など、色々と試したいと考えているのであれば、購入しておいても損はありません。
スクラムバンオーディオ交換後の効果は
出力特性が改善したことにより、音楽を再生した時のパワー感やバランスはかなり改善されました。
さらにナビに付属している機能のグラフィックイコライザーで周波数を調整すれば、交換後の効果は体感できるレベルです。
ただし、音量を控えめにした際のボーカルの聞き取り辛さ、曇ったような音の眠さはこれだけではあまり改善されません。
原因として考えられる点は、軽貨物のスクラムバンは乗用のワゴンと違いドアのみの2スピーカーのみであることです。
2名乗車であれば、リアスピーカーはともかく、ツイーター増設で音の定位を持ち上げ、音場を整えてあげることが必要となりそうです。
ということで、次はツイーターを増設してみたいと思います。
購入したもの
取り付けの際に配線を加工したくないなら、こういった変換ケーブルが便利です。
配線キット
ガーニッシュは不要な方はこちら。
私はこちらを使用しました。
必要な工具
あると便利なアイテム