1月某日
某所で知り合ったある方と
100キロ弱のツーリングに行ってきた。
コースは土佐黒潮鉄道の阿佐線(あさせん)。
通称「ごめん・なはり線」約45kmをクロスバイクで往復自走する90km。
片道で2、3度ほど休憩を取り、折り返し地点で食事と長めの休憩。
スタートは南国市。折り返しポイントは安芸郡奈半利町だ。
まずは何度か利用した「安芸自転車道」を通過し、
残りは国道55号を走る。
地図で見ると大きな峠もなく海を眺めながら走るのんびりしたコースだが、
いくつか落とし穴があった。
ひとつは冬場の海辺ということで、それなりに向かい風が強かったこと。
同行者と自分の基本ペースに差があったことだ。
それにより、往路ではそれほど問題がなかったのだが、
復路で同行者が足の不調を訴え、
大幅なペースダウンを余儀なくされた。
それでも夕方までには二人揃って完走することができたので、
結果的には楽しかったが、次回以降は少し対策を考える必要があると感じた。
問題点としては
ソロでのツーリングであればペース配分は自由自在だが、
同行者がいる場合には予想以上に
相手の体力のマージンを計算する必要があること。
・相手のスペック
自転車暦 3ヶ月前後
元スポーツマン?で武道経験者の50代男性
自転車は自分より上級コンポ7~8万のクロスバイク 32Cタイヤ
トゥストラップペダル装備
60キロクラスの走行経験あり
快適巡航速度(平地無風) 20km/h前後
・自分のスペック
自転車暦 約6ヶ月
元武道経験者の30代男性
6万弱の入門クロスバイク 32Cタイヤ
SPDペダル装備
100キロクラスの走行経験あり
快適巡航速度(平地無風) 25~30km/h
今回の走行では全線に亘って私が先頭を走り、
常に25キロ以下で走るように心掛け、
ときどき後方を確認して大きく差が付いた場合は
10km/h以下にペースダウン。
復路では停車して数分の待ちも数回発生した。
走行中に気が付いたことは
坂道(激坂ではない)でペースがかなりダウンして差がつく事。
本来なら後方を走ることで、先頭を風除けにしつつ走行もできるが、
有効に活用できていないこと。
相手の負担も然ることながら、
頻繁に後方確認とストップ&ゴーを繰り返し、
大幅にペースダウンしながらロングディスタンスを巡行することは
私自身にも思ったより負荷(疲労)が大きいこと。
オートバイによるツーリングなら、初心者ライダーが250cc、
ベテランライダーが750ccに乗って、
50~60km/h巡行ペースで100kmコースを走ったとしても大差はないが、
自転車の場合は非常に大きな差となって現れるようだ。
ペースダウン程度ならともかく、場合によっては行動不能も考えられるので、
コースのプランニングとペース配分は重要になってくる。
今後、誰かと自転車で走る場合には、
更に余裕を持った計画を立てる必要がありそうだ。
なお、本人や周囲の自転車に乗らない人の意見では、
「年齢の差」という意見も多かったのだが、
お世話になっているサイクルショップの店長によると、
自転車でロングディスタンスの場合「年齢」よりも「経験&技術とペース配分」らしい。
体力自慢の若手の初心者と、
週末だけだが自転車を長く乗っているベテランローディーが、
同じ条件で一緒に走った場合、前者が先にダウンするらしい。
前者は重いギア(本人は重いと感じていない場合もあり)で、
脚(筋力)を使ってスピードを維持する為、
先に脚が疲れてダウンしてしまうが、
後者は軽いギアを高回転で維持するので脚(筋肉)への負担は少ない。
筋力が疲労して消耗した場合、回復するには相当の時間を要する。
対して軽いギアを高回転で維持した場合には、
負担は心肺に強くかかるものの、
呼吸や心拍はある程度の休憩で簡単に回復する。
マラソンやトレイルランでも、
若者顔負けの走りをする初老の選手が多く存在するので、
あながち間違った理論でないはずだ。
この場合、私のペースに合わせるために
脚力を使いすぎてしまった為に
ダウンしてしまったという事だろう。
マイペースでのんびり走れば大丈夫なら、
逆に先頭を走って貰う方法も有効なのかもしれない。