とさでいず

愛車DJデミオのカーライフを中心に自転車、バイク、高知のおすすめスポット、写真についてなど色々と書いています

北海道ツーリング -7- [美瑛・富良野の夜に]

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前々から食べてみたかった
富良野の「ソフトクリーム屋さん」が
残念ながら閉まっていたので

このまま宿に向かうか
少し走るか考えてみる。

路肩で地図を広げて悩んだ結果
陽が沈むまでは少し時間があるので
国道237号「花人街道」を
美瑛の「ぜるぶの丘」まで走ることにした。








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「ぜるぶの丘」は花畑とバギーコースを併設した施設になっていて
家族連れには人気がありそう。










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丘の上の展望台に登ると
素晴らしい景色が広がった。




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ソフトクリームを食べて少し休憩していると
そろそろ陽が傾いてきた。


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今朝、出発前に予約した上富良野の「とほ宿」に向かう。
フラワーランドの近くから側道に入り
未舗装のダートを400mほど進んだところに宿はあった。

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宿の前には「ネコバス」のバス停もある(笑)


ジェベルを止めて中に入ると
オーナーのおっちゃん(自称:カルロス)が部屋に案内してくれた。

「食事ができたら声をかけるので、しばらく部屋で寛いでいてね」
そう言って、おっちゃんは奥に入っていった。

予約の電話の際にも言っていたが
この日の泊り客は私一人だけなので
4人部屋を自由に使って良いらしい。

2段ベッドの横に荷物を置いて
ライディングジャケットを手すりに掛け
軽く顔を洗い2段ベッドに潜り込んだ。

童心に戻ったようで何だか落ち着く。

しばらくして、おっちゃんが呼びにきた。

食堂を兼ねたホールでニュースを見つつ
ちょっと世間話をしながら食事。

内容はメインが「とんかつ」で煮物やお味噌汁など家庭的。
肉も美味しいが、新鮮な野菜サラダも美味かった。

オーナーのおっちゃんは気さくな方で
しばらく話していると元旅人だったという事など
色々と面白い話も聞かせてくれた。

宿の建物や家具は全てオーナーの手作りで
まだ、これから少しずつ改良していくらしい。

食後に外に作られた家族風呂でシャワーを浴びる
お風呂の小屋も手作りで、
なんだか懐かしい雰囲気。

シャワー後に外に出ると
キレイな星と澄んだ空気が心地よかった。

風呂上りに食堂で紅茶を飲んでいると
おっちゃんがやってきた。

この宿では夜にアンデス音楽の
バンド演奏を聞かせる事も多いらしいが
あいにくメンバー(隣の喫茶店のご主人)が
インドに楽器を探しに旅に出ているらしい(笑)

で、変りにカルロスおっちゃんが
私一人のためにソロ演奏を聞かせてくれる事になった。

チャランゴという10弦のギターのような楽器で「ベネズエラの民謡」を一曲と
ケーナ(南米の縦笛)で「El condor pasa(コンドルは飛んでいく)」を演奏してくれて
久々の生演奏に感動。

その後、楽器の説明を受けることができた。
ソロ演奏では使わなかった大太鼓のボンボを叩かせてもらったり、
サンポーニャを聞かせて貰ったり…。

そのうち「興味があるなら、ケーナを吹いてみる?」という話になって
手作りのケーナ(竹製)を吹かせてもらう事に。


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音を出す原理は尺八と同じで
先の切れ込みに息を吹きかけて音を発生させる。

指使いはリコーダーに近く、押さえていくと低い音が出る。
6孔であるにもかかわらず3オクターブの音域を持つ優れた楽器だ。

吹かせてもらって初めて気が付いたのが
簡単には音が出ない事。
唇を細めてちゃんとした角度で流速を早めた空気を
正確に切れ込みに当てないと全く音が出せないのだ。

1時間ほど練習して少しは音を出せるようになった。
「初めてにしては良い音が出せている」
と褒められて、調子に乗ってあと1時間ほど練習してしまった(笑)
練習後に記念として、手作りのケーナを2本購入。
1本は自分用。もう1本はお土産用だ。

その後は、お茶を飲みながら音楽の話をして盛り上がったり、
碁を教えて貰ったりしながら
富良野の夜は更けていった。