こんにちは、Hiroです。
4月27日の記事で、昭和28年(西暦1953年)11月16日に高知新聞社が主催となって読者投票で選定された幡多十景をリストアップしてみました。
本日は幡多十景のうち、黒潮町の観光情報ページにも記載されている「最もアクセスが簡単で、景色も素晴らしい」黒潮町の2つのスポットを紹介したいと思います。
黒潮町とは
高知県幡多郡黒潮町は、平成18年3月20日に大方町と佐賀町が合併して新しく誕生しました。
高知県の西南地域にあり、現在の幡多エリアの中では最も東部に位置し、高知方面から国道56号線や高速道路でアクセスした場合、必ず訪れるであろうポイントです。
幡多十景には下津井渓谷がありますので、厳密に行政区分で表記すると四万十町が最も東といえるのですが、下津井渓谷が存在する旧大正町は四万十市の北側に位置しており、アクセス面では黒潮町が有利と言えるでしょう。
ここは合併による変化ですね。
このエリアの幡多十景は、旧大方町と旧佐賀町にそれぞれ1つずつ存在する形になっています。
黒潮町の幡多十景「鹿島ヶ浦(かしまがうら)」
まず紹介するのは最も有名な幡多十景ともいえる「鹿島ヶ浦(かしまがうら)」です。
高知方面から四万十市方面に国道56号線を走り土佐佐賀駅前を通り、横浜トンネルを抜けて左に見えてくる海が「鹿島ヶ浦」です。
イタリアンレストラン「erba(エルバ)」のそばにある標識を見て、初めて「幡多十景」を知った人も多いはずです。
写真の中央に見える島が名前の由来となる「鹿島」です。
地元では古くから佐賀港一帯の海を鹿島ヶ浦(かしまがうら)と呼んでいました。
港の入口には相対する形で鹿島と厳島が存在します。
鹿島はタブノキ・オガタマ・スダジイなど原生林が残っており、黒潮町の天然記念物に、また高知県の「鹿島自然環境保全地域」の指定となっています。
幡多十景といえば、この看板ですね。
絶景を楽しみたいなら土佐西南大規模公園(佐賀地区)の展望台より見える景色がおすすめです。
こちらが展望台です。
展望台から左手(東)を見た鹿島ヶ浦がこちらです。
反対側もなかなかの絶景ですね。
佐賀公園駅近くの駐車場奥からパノラマ撮影。
海の広さと水の美しさが伝わる絶景ですね。
「鹿島ヶ浦」へのアクセス
- 高知自動車道 四万十中央ICから車で国道56号線を30分
- 土佐くろしお鉄道の佐賀公園駅から徒歩5分程度
黒潮町の幡多十景「入野海岸(いりのかいがん)」
入野海岸は通称「月見ヶ浜」とも呼ばれる長さ4キロに渡る海岸です。
その名の通り月の名所でもある砂浜です。
美しい白砂の浜の海岸で、昭和3年(1928年)に入野海岸と入野松原が国の名勝指定を受け、平成8年には海の日制定記念による「日本渚・百選」にも選ばれています。
私も幼少期に家族で入野海岸まで遊びに来ては、裸足で散歩をしてみたり、お正月に凧揚げをしたりして楽しんだ思い出があり懐かしいです。
私にとって「砂浜」とはこういうものという初めのイメージになっていた浜でもあります。
幡多エリアで育った人にとっては、高知の桂浜よりも馴染みがあり、親近感のある海岸と言えますね。
サーファーたちにも人気のある白砂の海岸は必見です。
現在では景勝地としてだけではなく、サーフィンのために黒潮町に移住してくる人も珍しくありません。
海岸線に沿って続く松原も印象的です。
松原のそばにはキャンプ場があり、夏場は風景と松の香りを楽しみながらアウトドアライフを楽しむことができます。
国道よりには道の駅「ビオスおおがた」や宿泊施設「ネスト・ウエストガーデン土佐」も併設され、少し離れたところには波の静かな浮津海水浴場もあります。
ちなみにキャンプ場の受付はこの道の駅で行いましょう。
道の駅の売店で販売されている「カツオのたたきバーガー」は意外といけますので、ぜひお試しください。
ゴールデンウィークのTシャツアート展・砂浜美術館
毎年、入野海岸ではゴールデンウィークに砂浜を美術館として見立て、たくさんのTシャツをキャンバスとして展示しするTシャツアート展が開催されます。
海風にはためくTシャツの姿は必見。
また、ゴールデンウィーク前後の数日間だけ、満潮時に砂浜に打ち寄せた海水が水鏡のようになり、展示されたTシャツを映すという不思議な景色も見ることができます。
1989年の発端から2018年で30回目を迎えるTシャツアート展。
2018年は5月2日(水)~5月7日(月)の開催です。
「入野海岸」へのアクセス
- 四万十町中央ICから国道56号線を四万十市方面へ約50分
まとめ
黒潮町の幡多十景「鹿島ヶ浦」と「入野海岸」はいかがでしたか?
「鹿島ヶ浦」では景色を楽しみながらお食事を楽しめる、イタリアンレストラン「erba(エルバ)」もおすすめです。
また、「入野海岸」の一体は広大な公園としても整備されており、家族でキャンプや海水浴を楽しみながら、サーフィン、サイクリング、スケートボードパークでのストリートスポーツなど、家族や友人・恋人とのんびり滞在しながら周囲のスポットを楽しむ拠点としても優れています。
ロードバイクやクロスバイクでサイクリングを楽しむ方には、四万十市の中心街から10キロほどと、景色を楽しみながらカップルでも軽く走ることができる距離です。
地元の「くろしお鉄道」では輪行バッグの無料貸出も行われています。
車で黒潮町まで自転車を運びキャンプ場や宿に宿泊。
翌日は宿毛方面まで走り、帰りは輪行で土佐入野駅や浮鞭駅まで戻るなんてことも可能ですよ。
土佐くろしお鉄道株式会社 TOSA KUROSHIO TETSUDO (Railway)
幡多エリアの旅行を検討されている方は、幡多十景「鹿島ヶ浦」、「入野海岸」もぜひ旅程に組み込んでみてくださいね。
それでは。
他の幡多十景はこちらのインデックスより閲覧できます。