こんにちは、Hiroです。
デミオ(DJ)XDに乗り出してから、他所のブログなどで「マツコネのUSBでスマートフォンやタブレットの充電ができない」という話を小耳に挟んだことがあります。
なぜそのようなことが起きるのか、少し原因を調べてみることにしました。
- マツコネ(マツダコネクト)のUSBポートはどこにある?
- マツコネUSBポートの仕様
- Apple(Apple)製品ならUSBポート(端子)は1Aの標準充電可能
- Apple(アップル)以外の機器はUSB2.0準拠(500mA)で給電
- マツダ公式サイトに記載がある
- 原因と対策のまとめ
マツコネ(マツダコネクト)のUSBポートはどこにある?
デミオオーナーの多くは、車内でスマートホンの充電を行う際、上の写真にもあるマツダコネクトのUSBソケットにケーブルを挿して、スマホを充電しようとしている方が多いのではないでしょうか?
写真が流用のため、USB部分のピントが甘くて申し訳ないのですが、センターパネルの下側はこのようになっています。
各ソケットは次の通りです。
左手がSDカードソケット。
中央左がUSBソケット2つ、中央右がAUX端子(音声外部入力ピンプラグ)。
右の蓋付きの部分は電源ソケット(旧シガーライターソケット)です。
ちなみにSDカードソケットはマツダコネクトのナビソフト専用で、音楽ファイルなどを読み込むことはできません。
また、「電源ソケット(旧シガーライターソケット)」と書いたのは、昔の車で電源ソケットはタバコの添加用の電子ライターが標準されていることが多かったためです。
最近の車はライターが付いておりませんし、ソケット本体も高温になるライターに対応していないことが多いため、取り扱い説明書にもライターを装備しないように記載されていることもあります。
マツコネUSBポートの仕様
フロントのUSBポートはマツコネとポータブルオーディオ(USBメモリ含む)をリンクするためのポートで、供給される最大電圧・電流は1ポートにつき「5V・1.0A(1000mA)」になっています。
これは一般的なスマートフォンに付属している充電器(ACアダプター)と同じ数値です。
ただしマツダコネクトのUSBポートには、「マツダコネクトCMUがUSB機器と通信をして充電電流値が設定される」という特徴があります。
この機能はおそらく、接続されるUSB機器の回路保護などを目的に追加された機能だと思われます。
国によってはポートに接続したことで機器が壊れたとなると、何かしら訴訟を起こされることも予想できるからです。
しかし、これがスマホの充電を考えた場合に裏目に出ることがあるのです。
Apple(Apple)製品ならUSBポート(端子)は1Aの標準充電可能
アップル製品のスマホiPhoneシリーズ、音楽プレイヤーiPodシリーズ、タブレットiPadシリーズであれば、マツダコネクトCMUがUSB機器と通信がされた後、充電器の電流は1.0A(1000mA)と設定されます。
その為、iPhoneなど機器をソケットに接続しておけば、iPhone(iPod)に付属の充電器と同等の速度で通常充電が可能です。
なお、iPadのようなタブレット端末の多くは、バッテリーの容量が大きく充電器が大電流の2.1A(2100mA)の規格になっています。
実際に私が使用しているipad air2も、2.1Aの充電器になっていました。
iPadを接続した場合、当然iPad付属の充電器より弱い電流で充電することになるため、充電時間がかかります。
また、iPhoneでGoogleMAPなどのナビ機能のAPP(アプリ)や、CPU負荷の高い3Dのゲームなどをプレイしているとバッテリーの消耗が激しい為、1.0A充電では満充電までに通常以上の時間を要する場合もあります。
そういった場合には、しばらくAPPを終了させて充電したり、シガーライターソケットに対応した充電器を使用して、2.1Aの電流を確保することをお勧めします。
なお、新型CX-5、CX-8に装備されているセンターアームレスト/アームレスト付コンソールボックスのUSBポートは2.1Aに対応しており、ipad(ipad mini)などタブレットやApple以外の機器でも高速充電が可能です。
Apple(アップル)以外の機器はUSB2.0準拠(500mA)で給電
では、XperiaやGalaxyなど、Apple以外のスマホではどうなるのでしょうか?
マツダコネクトCMUがUSB機器と通信がされた後、マツダコネクトのCMUはUSB2.0の互換機器であると認識、充電器の電流規格は0.5A(500mA)となります。
これがスマホの充電ができない(非常に遅い)と感じる原因になります。
当然、電流が500mAでは通常の充電器(1.0A)の半分ほど出力になりますので、充電は通常充電の半分のスピードで行われ、2倍ほど時間がかかる計算となります。
この状態で、GoogleMAPなどのナビ機能のAPP(アプリ)やCPU負荷の高い3Dのゲームなどをプレイしている場合、充電よりもバッテリーの消耗が上回るという状態になり、USBポートに接続しているのに充電されていないという現象が発生します。
特にバッテリー容量が大きく、画面の消費電力も大きなタブレットではその傾向が強くなります。
私が実験したKindle Fireタブレットの場合、Bluetooth接続でAmazon Musicを再生していると接続していてもほとんど充電されていませんでした。
マツダ公式サイトに記載がある
マツダの公式サイトでも「よくある質問」に下のような質問が記載されていました。
質問:
【マツダコネクト】外部接続ハブのUSB接続口から充電する場合、急速充電(2.1A)に対応していますか?また給電機能の規格電圧と規格電流を教えてください。
答え:
急速充電(2.1A)には対応しておりません。
普通充電(1.0A)対応となります。■規格電圧と電流
各端子ごとで、5V/最大1Aの電流を供給できる回路構成になっています。・Apple製のUSB機器を接続した場合、最大1Aまで電流供給できますが、
Apple製機器とマツダコネクトCMUが通信をして充電電流値が設定されるため、
実際の電流値はApple製機器に依存します。・Apple製以外のUSB機器を接続した場合、USB規格2.0に準拠しており、
最大500mAで電流を供給します。なお、下記車種の充電用USB端子は、急速充電(2.1A )※1に対応しております。
・CX-5(KF) リアシートセンターアームレスト内に装備
・CX-8(KG)センターアームレスト/アームレスト付コンソールボックス内に装備 ※2※1.最大消費電力10.5W(DC5V-2.1A)以下のUSB機器を使用してください。
※2.グレード/仕様別装備
原因と対策のまとめ
以上のことから、これまでマツコネでスマホの充電ができないと書かれていた方は、Apple以外のスマホを使用されていたのではないでしょうか?
充電電流値が設定が最大500mAに設定されているとしたら、ほとんど充電されていないのも納得できます。
スバルのインプレッサなどでは2.1Aに対応しているようですので、マイナーチェンジで対応していただきたいところではありますが、対応策としては、新型CX-5、CX-8ならアームレスト側のUSB端子を使用する。
それ以外の車種では、別売りのシガーソケット用のUSBポートを使用することをお勧めします。
最近ではAnker社の「PowerIQ」など、接続したUSB機器を感知し、接続機器に最も効率の良い高速充電を可能にするシガーソケット用USBポートも発売されています。
それほど高価なアクセサリーではないので、車内でのスマホやUSB機器の充電で悩んでいる方は検討してみてはいかがでしょうか?
オススメはAnkerのこちら
それでは、楽しいカーライフを!!