とさでいず

愛車DJデミオのカーライフを中心に自転車、バイク、高知のおすすめスポット、写真についてなど色々と書いています

動物撮影ではストロボの使い方に注意してね

こんにちは

写真好きの皆さん。撮ってますか?
え、しつこい。まあまあ、そう言わずに聞いてください。

 

前回、乗り物の撮影時のマナーとしてストロボ発光について書きました。


 

tosa-days.hatenablog.com

 

 

今回もその続きになってしまうのですが、動物撮影。

特に夜行性の動物に関する注意です。

 

面白くないですか、そうですか。

 

 

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※1
 
さて、面白くなくても書いていきますよ。
 
実際に知られていないのか、確信犯なのかは分かりませんが、
動物の撮影にストロボを使っている方は多いです。

その理由は周囲が暗いからという以外に、キャッチライトといって目に光を入れるとイキイキして見えるというのが理由のようです。

でも、残念ながらそれはマナー違反なのです。
まあ、動物なんかにマナーはないといえばないですが、動物に大きなストレスを与える行為には違いないことを理解してください。

構造物や風景をライティングするのとは意味が違ってきます。
通常のマナーは人間同士の勝手な都合です。人間なら事前に話せば分かりますし撮影許可も得られます。
 
しかし、動物の場合、光で突然の攻撃を受けることになります。
ストロボは一般的な街灯やスポットの照明と違って、突然動物の瞳を攻撃します。逃れることができません。

夜間の光を多く取り入れようとしている瞳孔に、突如ストロボの強い光を浴びせると、
さして夜目が聞かない人間ですら、視力を奪われ全身の筋肉が緊張し、大きなストレスを受けます。
ましてや夜目のききやすいフクロウやモモンガ、キツネ、ネコ、テンなどに夜間ストロボ発光した場合、相当のストレスを与えてしまうばかりか、視力障害を起こしてしまうことすらあるようです。

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※2

ところが、自称「ネイチャーフォトグラファー」や「自然を愛する」などと語っている方ですら、
良い写真(人間にとって見栄えがする絵)を撮影するため、
平気で動物にストロボ撮影(しかも複数台を巣の周りに設置して、
警戒心を解くためにリモートで至近距離から同時発光したり)をする方が多いのです。

そもそも目の構造が違う、「昆虫」などであれば問題ないのですが、
動物写真は自然光が基本で、ライティングするのであれば対象にストレスを与えないように行うのが基本です。

人に慣れている動物園ですら「フラッシュ撮影禁止」と歌っているのです。
大型哺乳類はフラッシュがきっかけで暴れたり、猫や狸などは車のライト程度で緊張して固まり、轢かれてしまうることがあるのは、みなさんご存知かと思います。

無知な子供ならばともかく、プロ(写真家)を名乗る方は知らないでは済みませんし、知らないなら恥だと思いませんか。
仮に知っていてやっているのであれば、虐待と変わりませんよ。

お願いですから、暗闇の動物の動きを止めるためにはフラッシュが必須。
売れる写真・可愛い写真には「キャッチライト」が重要といって、エゴで動物に至近距離でフラッシュを使わないで、ストレスを与えないよう自然の姿で接してあげてくださいね。


それでは。
 
 
 
※1エゾユキウサギ (十勝岳にて)
※2エゾタヌキ (富良野市麓郷にて)