最後のツーリング
1月4日。久しぶりの連休。
ジェベルで最後のツーリングに出掛けた。
香川県の友人にジェベルを譲るための
今年最初で最後のツーリング。
片道のみの旅路だ。
寒気が入ってきているために山間部は積雪と凍結が予想されていた。
出発するころには高知自動車道は山間部で通行止となった。
気温は10度ほど。
気持ちよく晴れた空。
ルートを通常の山間部の国道から、海沿いのルートに変更する。
距離は倍以上になるが、最後のツーリングとしてなら申し分ない。
澄み切った青空と海。
冷たい風が頬を叩くが、それも楽しみのひとつと感じるのは、
ライダー特有のモノだろうか。
通過する小さな峠で凍結があり、
若干リアタイヤが滑る。
反射的にカウンターを当ててリカバリーを行う。
立ち直る瞬間、反発からフレームが縒れるような感触がしてヒヤリとした。
無理は禁物だ。
徳島に入ると風が強まった。
路上の電光掲示板によると強風注意報が発令されているらしい。
時折、河川付近や橋の上で強烈な横風に襲われ、
友人に譲るためにキャリアに積み上げたテントや寝袋が、
セイルのように風を受けると車体を揺らした。
18時30分頃に高松到着。
最終的に気温は3度となり、270kmの道のりだった。
車体を友人に渡すと共に
バイクには乗るが、キャンプをしない友人に
テント、寝袋(真夏用)、ガスストーブ、銀マットを安く譲る。
あとはコッヘルとランタン(LEDライトなど)があれば、
夏のキャンプツーリングができる装備が整うセットになっている。
おそらく今年の夏には、
キャンプツーリングデビューをしてくれるものと信じている。
文字通り、共に日本中を旅したジェベルともお別れだ。
この続きは友人に刻んで貰うことにしよう。