空の雲が少し晴れてきた。
時間は12時。
今頃の季節となると、山は16時には薄暗くなってくる。
まあ、13時30分を目安に行ける所まで行くか。
男性に挨拶をして登山道を出発。
標識の時間では剣山まで上るには片道2時間。
ただし、あくまでも山歩きのペースには個人差があって、
人によっては倍の時間が必要なこともある。
まあ、マイペースで行ってみよう。
序盤はこんな感じの道をのんびりと歩いていく。
静かなブナの森で、時々開けた場所がある。
森を抜けると青空が見えてきた。
緩やかな笹道を進む。
見上げると岩肌と紅葉が見える。
次郎笈(ジロギュウ)の山頂。
標高は1929mとなっており、
西日本では剣山(1954.7m)に次ぐ高さのようだ。
濃い青と白のコントラストが美しい。
空気は冷たく、早朝のスキー場と大差ない気温のように感じる。
後で調べたところ、実際には氷点下5~7度くらいだったらしい。
到着したのは13時を少し過ぎた頃。
笹には一面に霧氷が付いている。
次郎笈からみえる剣山。
山稜を縦走するなら約1時間のコース。
5分ほど歩いたところで、
剣山から歩いてきた犬連れ登山者の夫婦(?)と出会った。
剣山の山頂はこちらと違い、
ヒュッテや木道が整備されて人も多く、
ちょっとした観光地の様相らしい。
往復を考えると時間的に厳しいうえに
観光客に会うだけというのも面白くない。
そのまま二人と1匹とともに、
次郎笈で休憩することにした。
稜線を境に北側には雲が溜まっている。
雲海に浮かぶ小さな島のなかで、
一際大きく見えるのは三嶺(みうね)。
そして南を向けばキラキラと光る太平洋が確認できる。
仲良くなった二人から温かい紅茶や饅頭をご馳走になり、
絶景を眺めながら1時間近く山頂で過ごした。
山上でコーヒーというのも悪くないが、
砂糖入りの紅茶は利尿作用も少なく体が温まるので嬉しい。
次回は私もお菓子やお茶を持ってこよう。
14時ごろに二人と別れ、来た山道を戻る。
往路と違い道も分かっているので、景色を楽しみながらゆっくりと歩く。
16時前には山の家でコーヒーをいただいて、
林道を下り帰路に着いた。
林道の紅葉は綺麗ではあったが、
既に陽は山の陰に隠れており、
日中のような輝きはない。
17時前に四季美谷温泉の前を通り、
暗い国道195号線を走り、
19時前後に自宅近くのスタンドで給油し帰宅した。
今回の登山は初心者向けのコースだったこともあり、
思いのほか楽に登って景色を楽しむことが出来た。
写真を撮りながらのスローペースと考えていたが、
タイムもガイドに表示されているものと比べて大差ない。
序盤のペース配分が分からない数百メートルを除き、
息が上がることもなく、呼吸が整う時間も短かったことから、
休日に行っている自転車での長距離走行は、
心肺機能を強化するのに役に立っているようだと感じた。
それにしても剣山の景色は想像していたよりも素晴らしいものだった。
機会があれば、また訪れたいと思う。
走行距離:291km
給油回数:1回(7.7L)
燃費:約37.8km/L
費用:約5,000円
内訳
温泉&宿泊:1,000円
食事 夕食1,000円 朝食1,000円 昼食650円 ジュース150円
間食(アメとか)300円くらい
ガソリン 986円
温泉&宿泊:1,000円
食事 夕食1,000円 朝食1,000円 昼食650円 ジュース150円
間食(アメとか)300円くらい
ガソリン 986円