GR DIGITAL 2

ちょっと気分で散歩に出かける際。
また、山に登ったり、スポーツスターで軽く流そうと思ったタイミングで
一眼レフを持ち歩くというのは難しい事もある。

そんな訳で、春先のモデルチェンジで４万円台から
２万円台まで一気に値下がりした
サンヨーザクティのCA8という防水ムービーカメラを購入し
最近は持ち歩いていた。

ところがこのCA8はスムーズな動画が撮影でき、
水中に浸けたりもできる反面、
サブカメラとしての静止画撮影は中途半端。

携帯電話のカメラより少し画素が多くて多機能。
カメラ任せでボタンを押せば、
それなりに撮れるやつを希望なら良いのだろう。

しかし、こちらの意図を反映しようとすると、
顔検出や手振れ補正など余計な機能満載で
構図を決めて撮ろうとすると、
カメラ機能がでしゃばり
意図に反した部分にフォーカスが合ったり、
露出がオーバーになったりアンダーになったり･･･。
おまけにAFは迷うし、レンズは暗いし、広角幅が狭い。

そこそこ機械のクセは分かってきたものの、
常に切れない十得ナイフで料理をしているような状態で、
できれば静止画は雨天での使用を除けば避けたい気分だった。

そんな折、発売当初は7万円以上したリコーの
シャープで抜けの良い広角２８ｍｍ単焦点レンズを装備した
高級コンパクトデジタルカメラGR DIGITAL 2が
3万円台まで下落した事を耳にして
勢いで購入してしまった。　

流石に画質は一眼レフには及ばないものの
階調はなかなか素晴らしい。

フラッグシップだけあってオート以外に
P、絞り優先、マニュアルが使える。
暴走する余計な機能が付いていない。

F2.4という極めて明るくシャープな広角レンズが使用できる（それしかないが･･･）。
マクロも１．５ｃｍまで寄れる。RAW撮影可能。デジタル水準器搭載。
１：１のアスペクト比撮影モード。
小さくて安っぽいけど手にフィットする絶妙なデザインなど
自分が撮影を楽しむカメラとしての機能が上手くバランスしている。

ズーム機能はない関係で
構図は全て足で決めなくてはならず、
1台で何でも撮りたい人には不向き。

しかも、７万円もするとなると高嶺の花だったＧＲだが、
３万円台なら十分に満足できる買い物だった。

お気に入りはモノクロの１：１モード。
ISO：100　露出-0.3　にセットして
コントラストを高めで撮れば
何となく光と影の階調が自分の好みに合うようだ。

ちなみにモノクロばかり掲載しているが
もちろんカラーも撮れる。

ただ、なかなか好みの設定を決めかねている為、今回は掲載を控えた。
上手く取れたら次回にアップしようと思う。