こんにちは、Hiroです。
2016年、「君の名は。」の大ヒットで一気に有名アニメーション監督として知名度を上げた新海誠監督。
新海ワールドとも呼ばれる彼の緻密な背景描写が印象的で人気ですね。
さて、今年は7月19日に公開予定の「天気の子」も予告編も公開されており、すでにかなりの注目があつまっています。
そんななか、新海誠監督の過去の作品が気になる方も多いと思います。
この絶妙なタイミングでAmazon Prime Video(プライムビデオ)が「君の名は。」以外の作品をプライム特典(無料)で一挙配信を開始しました。
この機会に新海誠監督作品が気になっていた方は、予習を兼ねて一気に視聴してみるのも良いかも知れません。
ちなみに「君の名は。」についてもレンタル(有料)で配信されています。
アマゾンプライム特典とは
プライム特典はAmazonのプライム会員用のサービス。
年間4900円でお急ぎ便やストレージ、動画視聴、音楽配信、電子書籍など複数のサービスを利用できるサービスです。
会員のみが無料視聴できる形ではありますが、普段からAmazonのサービスをよく利用される方は入会するメリットが多くなっています。
登録から30日の無料トライアル期間がありますので、動画視聴を兼ねて入会し不要であれば期間内に解約すれば特に費用はかかりません。
4900円というと高く感じる方が多いようですが、これは年間の金額であり1月で換算すると410円程度です。
すでにVODなどを契約している方では微妙かも知れませんが、映画やアニメ好きの方で、これからVODの契約を考えている方なら、お試し価格ともいえる月額500円以下で、BGM用の音楽配信プライムミュージック、電子書籍と通販でのお急ぎ便なども利用でき、ほぼ確実に元が取れるサービスです。
特に私のような田舎暮らしの方は近隣に実店舗があまりないこと、自宅のネット環境が遅いため、タブレットなどに予めダウンロードして視聴できるプライムビデオはかなり重宝しています。
私の新海誠作品との出会い
ちなみに私は新海誠という名前を知ったのは、2007年に公開された連続短編アニメーション『秒速5センチメートル』です。
単館公開だったので劇場ではみていませんが、当時私は東京に住んでおり、YahooBBで公開されていた「桜花抄」の映像と山崎まさよしの「One more time, One more chance」が印象に残っており、後にDVDを借りて視聴しました。
その後、新海誠監督のことを少し調べ、私が学生だった90年代後期に日本ファルコムから販売されてプレイしていたゲーム「イース2エターナル」のパッケージなどを手がけていたと知って、意外と昔から目にしていたんだなぁと感慨深く思ったりしたものです。
プライムビデオで視聴できる作品紹介
『雲のむこう、約束の場所』
全編のほとんどを自身で手がけた初劇場公開作品となる「ほしのこえ」は残念ながら配信されておりません。こちらは2004年に公開された新海誠監督の初長編作品であり共同制作作品となります。
舞台は仮想の日本で、世界観は前作に続きSF。
ハッピーエンドでななく、美しい描写のなか作品に漂う喪失感とノスタルジア。そして喪失感。
このあたりで、すでに新海ワールドの芯のようなものを垣間見ることができます。
多少難解ながらもじっくりと視聴したい作品。
『秒速5センチメートル』
『秒速5センチメートル』は非常に美しい映像を背景に描かれる、少し青臭い男の子の恋愛譚。新海監督の恋愛観と描き方は賛否両論ありますが、ひとり旅好きの私にとっては共感できる部分もあったりで、色々と楽しめました。
各話でヒロインが変わって成長していく中、主人公は精神的に成長せず変わらない部分はイライラしたり受け付けない人もいるようです。最終話や後日談の小説では少し前に踏み出したのかな。
3部構成で「桜花抄(おうかしょう)」、「コスモナウト」、「秒速5センチメートル秒速5センチメートル」の3話です。
1話、小学生の主人公と初恋のヒロインとの出会い。そして中学時代の別れ。
2話、初恋を忘れられない主人公と、そんな彼を思う新たなヒロインの恋物語。
3話、成人後の主人公の生活と初恋のヒロインとのすれ違い。
最終話でも誰も報われないので、なんとも後味が悪いが新海誠監督らしいしいと言える。私自身は一人でずっと旅を続けていたときに感じた「わずかな喪失感」と「孤独感」をなんとなく思い出せるので、この作品は気に入っています。
まあ、それを含めて青臭い男子の恋愛譚と美しい背景描写を楽しみましょう。
個人的には種子島を舞台にした2話「コスモナウト」の映像が好きです。
この作品を見た後に「君の名は。」を視聴すれば、ラストの主人公たちが再会するシーンで、なんだか報われた気がするのは私だけではないはずです(笑)
星を追う子ども
ヒロインの少女が地下世界アガルタの少年と出会い、地下世界を探ろうとする組織との会敵などから、自身もアガルタに旅立つことになる。
ヒロインと出会ったキャラクターの地下世界冒険と出会いと別れ。
映像的には悪くないのですが、ジブリ作品ファンにとってはオマージュが少し鼻につくかも知れません。
とりあえず、先入観を持たずに楽しめるなら悪くない作品。
映像は相変わらず美しいのですが、引き込まれるかというと微妙かも。
とはいえ、新海誠監督の作品のなかでは一番一般向けで対象も広いかも知れないといった印象です。
言の葉の庭
2013年公開。「君の名は。」の爆発的ヒットの影で意外と知られていないのですが、全国23館で料金は1000円均一ながら、公開3日間で興収3000万円というヒットを記録という話題作。
靴職人を目指す高校生の主人公が雨の日に学校をサボり日本庭園(公園)の東屋でスケッチしていた際、偶然に缶ビールを飲む不思議な年上の女性と出会う。
雨の降る日、その場所で再会する二人は約束をかわさぬまま、雨の逢瀬を重ね次第に心を通わせてゆく。
良い評価も悪い評価もありますが、話題性をさらいヒットしたという意味では成功した作品と言えるはず。最終的にも話はキッチリ締めくくられていて、悪くない作品だと思います。
映像表現は相変わらず美しく、ストーリーは新海誠監督らしいです。メジャーになったことで、逆に新海誠監督らしいストーリーのそれが気に入らない人も多くなるのは仕方がないかも知れません。
芥川や太宰と比べるのもなんですが、若者の漂う青臭さや背徳感は賛否両論あるのは文学作品と同じで、いつの時代もあるもの。
派手なアクションやエンタテイメントではなく、文学的にしっとり視聴してみましょう。
最後に
ということで、7月19日「天気の子」の劇場公開まであと10日となりました。
東京在住で独身の頃でしたら、会社の帰りにでもレイトショーに立ち寄ると思いますが、現在は映画館まで100キロほどもあります。
気軽にというわけにもいかないので、劇場の混雑が少し収まった頃、「君の名は。」で新海監督のファンとなった妻と一緒に劇場で視聴してみたいと思います。
新海監督の作品が気になる方は、梅雨の休日を30日のトライアル期間を利用してプライムビデオで視聴してみるのも良いかも知れません。
それでは。