お台場ナイトオフ -ＸＬＨ８８３-

８月５日。
仕事後に帰宅し、着替えて顔を洗うと
ヘルメットとライディングジャケットを掴み外に出た。
空を見る満月とはいかないものの良い月だ…。
そう思いながら８８３を南へと走らせる。

当日は午前０時過ぎにお台場でＸＬＨ８８３（２００３年式）乗りの
toshiさんとナイトミーティングの約束をしてあった。

そういえば、お台場までバイクで走るのは
去年の春にＺＺＲで袖ヶ浦まで走って以来だから
１年以上前の事になる。

普段は気まぐれに数ヶ月に1度、しかもカーナビを頼りに走る首都高速…。
さて、分岐（ジャンクション）を覚えているかが心配だ。

１６号の工事渋滞を抜け保土ヶ谷から
狩場線（Ｋ３）に合流、本牧から首都高速湾岸線（Ｂ）に接続。
いつもの首都高速ドライブコースだ。

青白く光るベイブリッジで空を見上げる。
風はほとんどない。

霧が出てきたのか月がぼやけて霞んでいた。
ベタツク重い空気を押し開きながら
つばさ橋を越えて工業地帯に入ると
急に周囲が明るくなり、
空港に到ると周囲は光のシャワーのように見える。
こうして一人で光を眺めながら走るのも悪くないな。

時折、轟音をまとい
追いついては消えていくモンスターマシンを眺めながら
東京港トンネルを抜けると１３号地で高速を下りた。

待ち合わせ場所に到着し、無事にtoshiさんと合流。
缶コーヒーとパンを買うと
８８３を道路わきに止めて海岸公園で腰を下ろす。

1年近く前からお互いのブログで知っているとはいえ、
初対面で大して気負うことなく、コーヒーを飲みながら
バイクや仕事、写真の話ができたのは
跨るバイクが同じだからか、
同じ年代で近しいカルチャーを体験した者だからこそか…。

その後、テレポート駅前のロータリー付近に
２台の８８３を移動し
誰もいない歩道の広場で観覧車をバックに撮影を敢行するも
民間警備員に見つかって撤収させられた。

写真は説得して１、２分で撮らせてもらったもの。
どうやら歩道上の広場に1台でもバイクを止めていると、
そこに勘違いした他のバイクが大挙してしまう為に
特例は認められないとの事。

ちなみに付近は深夜２時前だというのに
数分おきに警察パトカーが巡回している。
所轄の警察に電話しても
基本的に個人での撮影許可は取れない事が多いようだ。
もし、コレを見てバイクを広場に乗り上げ撮影を敢行し、
警察官に拘束されても一切の責任は取りませんので
自己責任で行うように…（念の為）。

バス停側に強制移動させられた2台のＸＬＨ８８３の図…。

よく見ると後ろにお台場の有名なスポット
フジテレビのビルが見える。

せっかくなのでバス停前で
フジテレビをバックに撮影してみる。

何度かパトカーが前を通って
言いがかりを付けられないかとヒヤヒヤしたが
終電後のロータリーの路肩に２台のバイクを止めて
横でデジカメをいじってるだけなので
これといって注意されることもなかった。

それからカスタムの話など色々としているうちに
時計は午前３時を回っていた。
そろそろ限界が近そうなので
再会を約束しつつ、お互いに路上で挨拶を交わし別れる。

男二人、ナイトスポットでバイクを眺めてコーヒーを飲む。
何とも色気のない話だが
なんだかんだで楽しいひと時だった。

学生の頃に戻ったような
妙な懐かしさを覚えつつ、
首都高湾岸線を西へと走り
段々と辺りが明るくなっていくのを感じていた。

ちなみにその後、ぼーっと湾岸線を走っていて
Ｋ３への分岐を見逃し、
八景島まで行ってしまい
帰宅が予定より１時間近く遅くなったのも
良い想い出という事にしておこう（笑）