こんにちは、Hiroです。
2017年の4月9日、高知の仁淀川町の山に「桃源郷」があるという情報を聞き、デミオで妻を乗せて花見に行きました。
高知県仁淀川町とは
仁淀川町とは高知の市街地から、車で片道1時間ほどの山間の小さな町です。
最近はNHKスペシャル番組「仁淀川―青の神秘」にて、写真家「高橋宣之氏」の撮影した映像や写真が放送され、仁淀ブルーという言葉とともに有名になりつつあります。
ちなみに私の住んでいる四万十市からなら、片道3時間ほどのドライブです。
首都圏からなら、富士五湖あたりまでのドライブと同じような感覚です。
この時期は道中のいたるところに菜の花や桜が咲き乱れ、春真っ盛りといった雰囲気。
昨年は雨で桜の開花期間が短かったこともあり、久しぶりに見た桜はとても美しく、こころが洗われるようです。
まずは久喜の桃源郷
高知市方面から伊野町を抜け、仁淀川町に到着しました。
ここからは国道33号の大崎より旧吾川中学校へ曲がり、仁淀川を渡ると右折します。
軽自動車2台でも離合するのが難しいような道が続きますが、花桃のシーズンは町が一方通行を推奨してくれていることから、クルマと対面することは稀です。
とはいえ、走っているコースのは生活道路です。
地元の方は買い物などに出ることもありますし、一部のマナーを守らない方が逆走していることもありますので、十分に注意しながら進みます。 10分ほどで、道路の右側に久喜の集会場が見えてきました。
花桃の開花時期にはこちらが、駐車場を兼ねたイベント会場になっています。
駐車場には桜の花が咲いていて、とても落ち着く雰囲気です。
ストリートビューで何もないように見える左奥の山。
この山が3月下旬から4月中旬にかけて、かわいらしい花桃が咲き誇ります。
実際の風景がこちら。
森の中に広がる小さな桃源郷ですね。
ちなみに手前の緑色の植物は茶畑です。
奥には桜も見えます。
風がふくと桃の香りが花を撫で、なんとも言えない心地よさです。
ここでしばらく花を楽しんで、少し奥の上久喜まで移動します。
1本道なので、基本的に迷うところはありません。
事故や脱輪に気をつけながら進みます。
花桃の郷「上久喜」
上久喜に到着。
駐車スペースは上久喜の集会場前です。
台数は限られていますが、シーズン中なので出店もあり、交通誘導の方も数名でているので、クルマを止める場所については心配しなくても良いようです。
当日は日曜で、やや混みあっていました。
デミオ駐車中。
駐車スペースのそばには綺麗な小川が流れており、山の空気に癒されます。
駐車した場所から少し奥に歩くと、花桃の山を見上げることができる場所に出ます。
午後の空は少し雲ってしまっていましたが、山の斜面を彩る花桃は圧巻です。
その数は1000本を超えるとか。
花桃の郷のはじまりは花咲かじいさんの思いから
この桃源郷の始まりは、90年代後期、この畑を管理されていた「日之裏隆寛さん」という男性の思いから始まります。
日之裏さんは先祖から受け継がれてきた畑が、後々に荒れていくことがないよう心配していました。
そして、「皆に親しまれるよう花を植えよう」と思いたち、まず5粒の花の種を家の周りに植えるところから始めます。
その後、1本1本挿し木などして植樹を続け、ついには1000本を超える花桃の郷が出来上がりました。
いつしか日之裏さんは「花咲かじいさん」と呼ばれるようになったそうです。
その初代「花咲かじいさん」こと日之裏さんは、残念ながら2013年に他界されてしまったとのことですが、現在も息子さんや地元の方が意志を継ぎ、植樹・管理を続けられています。
7戸ほどの小さな集落である上久喜ですが、最近ではすっかり仁淀川町の春の風物詩として有名になりました。
この先も花桃が咲き続ける限り、日之裏さんの思いは受け継がれていくことでしょう。
道路から下を見おろすと、小さな沈下橋も見えます。
出店でお饅頭とお茶を購入して、小鳥のさえずりや小川のせせらぎを聞きながら、桃の花の下で過ごすひと時。
贅沢な時間ですね。
花桃の畑から見下ろす道はこのような感じ。
離合が難しい狭路になっておりますので、
一方通行にご協力されることをお勧めします。
仁淀川町へのアクセス
伊野町で高速道路を降りて、国道33号線を松山方面にしばらくJR土讃線に沿って走り、佐川町から山の方に入っていきます。
仁淀川町の最新観光情報はこちらがオススメです。
によどがわ.TV|高知県 仁淀川町観光ポータルサイト » News
皆さんも、春の高知を訪れることがあれば、
ぜひ花桃の郷を訪れてみてはいかがでしょうか?
それでは。
撮影機材: