9月16日
久しぶりの泊まりのツーリングということで、
妙に早く目が覚めてしまった。
時計を見ると6時前。
しかし、外は雨……。
「こうなったら夕方までに宿まで走れば良い」と考えて2度寝に入る。
9時くらいにコンビニまで朝食を買いに行こうと外を見ると、
既に雨は上がり青空が広がっていた。
嬉やら悲しいやらで、バタバタと出発の準備を済ませ、
ジェベルのエンジンをかけたのは11時前になっていた。
とりあえず給油を済ませると
国道32号を豊永まで走り、国道439号に入った。
酷道と称される439号線。
序盤こそ2車線の道路が続いて走りやすいのだが、
途中から1.5車線程度の道幅のワインディングとなり、
対面通行が不可能なほど細い場所も多くある。
道にはガードレールがなく、
端に枯葉が積もったり、苔むしている場所も少なくない。
あまりペースアップして対向車の発見に遅れると、
何とか衝突を免れたとしても、
スリップダウンして転倒、転落の可能性もある。
常に余裕を持ったライディングが必要だ。
とはいえ、木々の香りや木漏れ日に照らされる緑は綺麗で、
のんびりと走るだけでも楽しむことは出来るだろう。
13時30分を過ぎた頃、高知と徳島の県境に当たる京柱峠に到着。
酷道最大の難所であるが、標高1130mの展望は素晴らしい。
しばしの間、景色を眺める。
高知方面の展望。
先ほどまで走ってきたルートが見て取れる。
山間に小さな集落が点在しているのが確認できて面白い。
太陽の位置の関係で、この時間帯は徳島方面の景色がスッキリ良く見える。
こちらの方が、少し穏やかな山並みが広がっているようだ。
頂上には茶屋があり、簡単な食事やお茶を楽しむことが出来る。
自炊すると時間がかかることから、食べていく事にする。
店内に入ると、旅人や登山客の残した寄せ書きが張ってある壁が目に付く。
何だか北海道で立ち寄った食堂のような雰囲気。
山菜うどん(500円)を注文し、店主と話しながら旅の気分を満喫した。
食後は一度は徳島側へ峠を降って、剣山方面に向かう。
路面の状態が悪く、アスファルトのいたるところに穴があったり、
未舗装のようにぼろぼろになっている部分もある。
ただし、途中にちょっとした広場があったり、
路肩に滝が流れていたりと退屈はしない。
しかし、夜間に一人で走行するのは
絶対に避けたいと感じる道。
携帯電話の繋がらない場所も点在するので、
トラブルともなれば、
何の対応できない事も容易に想像できる。
時間と予算の都合から奥祖谷はスルーして、
剣山の登山口がある見ノ越PAに到着。
しばし休憩。
お約束だが、やはりソフトクリームを食べることにした。
注文したのは抹茶ソフト(300円)。
味は普通においしかった。
ここからは国道438号線に入り北上する。
剣山スキー場(2007から休業中)の前を通る道で、
マップルには剣山ドライブウェイと書かれている。
名前を聞いて快走路と考えていたのだが、多少は路面が綺麗なだけで、
あいかわらず狭路だった。
途中、小さな温泉のある集落を抜け、吉野川に沿った国道192号線に合流した。
この辺りは徳島と香川の県境が近いのだが、
国道を少しそれると、小さな温泉やキャンプ場が点在している。
機会があれば、次回はキャンプ&温泉も考えてみたいものだ。
ここからは東に向かうのだが、近くには徳島自動車道の美馬ICがあり、
徳島市街に続く主要幹線道路という事もあって交通量も多い。
若干、渋滞している場所もあり、制限時速50キロの道なのだが、
40キロ前後で流れている。
石井町まで走ったら県道34号を北に折れる。
吉野川を渡るときに夕日を見ることができた。
写真は信号待ちで、ポケットに入れていたXactiで撮影。
そこから10キロ程度走った高松自動車道の板野IC近くに、
予約していた旅人宿「道しるべ」がある。
県道から少し入った場所で、若干迷ったりしたものの、
18時15分ごろにはチェックインすることができた。
「一人旅のライダーか自転車」は相部屋で予約していれば、
割引もあって2食付で3700円。
※食事は要前日予約。
建物はとても清潔で過ごしやすく、布団も綺麗。
ベッドは2段ベッドで、枕元には電灯とコンセントが1個ある。
とりえあえず、シーツを受け取って部屋に荷物を運び
ベッドメイクを済ませたら、1階の食堂前で寛ぐ。
しばらくすると、派手な音がして夕立が降ってきた。
あと30分遅れていたら、危ないところだった。
この日の夕食。
ボリュームがあっておいしい。
ごはんもおかわり自由だ。
3杯くらいは食べたかな(笑)
食堂で夕食を取りながら、
川崎から帰省してきた60歳前後の男性と話ていたら、
名古屋方面から自転車で旅をしている男性と
カワサキの250TRでツーリングをしている男性が到着。
二人は前日に小豆島のライダーハウスで出会ったようだ。
その後はお茶を飲みながら、
深夜1時ごろまで旅の話などで盛り上がった。