とさでいず

愛車DJデミオのカーライフを中心に自転車、バイク、高知のおすすめスポット、写真についてなど色々と書いています

北海道ツーリング -12- [8.14 開陽台 →帯広]

8月14日

6時前ににテントの中で目覚めた。
とりあえず、顔を洗い。
買っておいたヨーグルトとフルーツジュースパンで朝食。

テントのフライシートが結露していたので、雑巾で拭き取り
前室をオープンにして風を通して乾かす。
グラウンドシート変わりのブルーシートも広げ
裏側についた水滴を拭き取り
シュラフをテントのフレームに乗せて干しながら
インナーテントを先にはずして片付けた。

テントを乾かす間にコッヘルを洗う。

まだ、早朝だというのに少し暑い。
開陽台は遮蔽物がない高台の為、日が登ると隠れる場所は少ない。
昨夜、いろいろな話をした男性ライダーさんも出発した。


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さて、今日も一日暑くなりそうだ。
乾いたテントやシュラフをパッキングして883に縛ると
9時ごろゆっくりと出発した。





水分を補給する為、少し中標津よりの
コンビニエンスストアに立ち寄り、
その後は道道150号を西に走る。

昨日は風呂に入っていない事を思い出し、
無料の養老牛温泉に立ち寄っていこうとも考えたが、
この暑さではすぐに汗だくになってしまいそうだ。

まずは行き先を摩周湖方面に設定。
前々から見たかった「神の子池」を見ていくことにした。

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道道150号を走っていると、
牧草を刈って書いたであう大きな文字が視界に入ってきた。
「牛」・・・。

特別意味があるわけでもないと思うが
とりあえず写真を撮っておいた。





神の子池には少し未舗装の道に入る必要があるが
フラットダートなので、荷物満載のスポーツスターでも
のんびりならば走ることは可能だった。

駐車場にバイクを止めた途端に大量にアブが群がる。
数匹たたき落として奥に向かって歩いていくと
青く透き通った泉が現れた。



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木洩れ日の中でキラキラと輝く「神の子池」。
摩周湖と水源を同じくするこの泉は枯れることなく
毎日12000tの透き通る水が湧いているそうだ。

湧き出した水はそのまま流れ小川を作っている。
そっと触れてみると、とても冷たく気持ちが良かった。
水温は約8度らしい。


そういえば「神」という名が付くからか、
湖面に小銭を投げる観光客がいるらしい。
水質を汚染する原因になるので
この美しい自然を守るためにも控えていただきたいものだ。


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その後は裏摩周展望台に。
見事に対岸まで見渡すことができた。

何でも、初めて摩周湖を訪れて霧が晴れて
湖面を見ることができた者は
婚期やら出世が遅れるらしい。
まあ、遅れるってことは
いつか出世&結婚できるんだろう。
と思うことにする。

ひとしきり展望台で摩周湖の写真を撮り、
売店の前であまりの暑さにうなだれた。
歩道隅にできた影に腰掛けると
再び容赦なく大量のアブが襲ってくる。

履いていた黒いGパンに数匹の大きなアブが止まっている。
短パンに半袖シャツで歩いていたなら
刺されて酷い目にあいそうだ。

あいにく極厚のデニムを上下に着ているので
肌に彼らの歯は届かない。
とりあえず5、6匹叩き落すと静かになったので
そのまま日陰で休んでいた。

たまたま一緒になったライダーの男性も
日陰に入ってきたので少し情報交換を行なう。
摩周湖の表の方は盆休みに入ったせいか
渋滞しているらしい。


ここまで来て渋滞に巻き込まれるのは御免なので
そのまま弟子屈のガソリンスタンドで給油のみ済ませて
国道241号線を阿寒湖方面に走った。


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走りやすいワインディングをリズムよく走る。
決して早いペースではないが気持ちが良い。



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2時頃に阿寒湖の側を素通りしたものの
オンネトーには立ち寄ってみた。
太陽の位置や季節によって湖面の色が変わるとか。


さて、そこそこ走ってきたので腹が減った。
当初、富良野付近までつもりだったのだが
連日ひたすら日暮れまで走っているような気がしたので、
いいかげん早く休みたくなっていた。

そこで、今日は温泉入り
ちゃんと食事を取る事を目標にしてみた。


ガイドブックを見ると道の駅「足寄」の「チーズカレー」が美味しいらしい。
食堂は4時まで、距離は50kmほどあるが何とかなるだろうと走り出す。
市街地を抜けるときに少し時間を取られてしまったものの4時前に
食堂に滑り込みチーズカレーを食べた。
味の方は美味しいのだが、特別という程ではなかったかな。


さて、後は温泉と夕食だが・・・。
この時間から確実にチェックインして
美味い夕食にありつくとなると帯広付近か・・・。

帯広付近で止まるとなれば後は40km程度の距離。
一時間も走れば到着できる。
十勝平野を縦断する国道を南へ。
士幌付近で念のために給油。


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その後は農道に入って写真を撮ったり。
地面に伸びる影を見ながら、のんびりと走った。
途中の道の駅でソフトクリームを食べたりしながら
6時過ぎに帯広市街地に入る。

とりあえず、広い側道にバイクを止めて
近場の民宿に電話してみたが
どうも空き部屋がないようだ。


まあ、せっかく帯広にいることだし、
有名な「モール温泉」に入り、
豚丼」を食べてビジネスホテルでも良いか。

そう思って駅前で情報収集を考え
帯広駅に侵入を試みたものの、
ちょうどお祭りの日と重なってしまったらしく
駅に入るどころかバイクを止める事すらできない。


仕方なく市の中心を通る国道38号に戻ったところで
国道沿いに「帯広温泉ホテル」という「日帰り温泉」兼「ビジネスホテル」を発見。
受付にいたおばちゃんに確認したらシングルの空きもあり、
素泊まり入浴料込みの5500円。
そんなに高くもないので即決。

さて、荷物を全て部屋に運び込んで
身軽になったスポーツスター豚丼を食べに出発。

念のために受付のおばちゃんに豚丼の店の場所と
電話番号も教えてもらった。
電話で確認したところ
有名な「ぱんちょう」は7時までらしいので今回は諦めて、
9時まで営業している創業80年の老舗食堂「味処新橋」に行くことにした。



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ホテルから5分ほど走れば「味処新橋」に着く。
看板のぶたが可愛らしい。

自分で注文用紙を取り、オーダーを書き込んでから
ウエイターさんに渡すという変わったシステムだが
店に入るとカウンター越しにおじさんが色々と説明をしてくれるのが
なかなか面白い。

豚丼は700円、肉だけ大盛りの肉盛りは900円、肉とごはん大盛りで1000円である。
オススメは肉盛りらしい。
そこでお味噌汁とコーラと肉盛りを注文。
尚、食堂なので豚丼以外にも色々あるようだ。


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出てきた豚丼「肉盛り」。
まず、黒いタレで驚きます。そして一口・・・。
少し苦味のあるタレだが、段々と甘みやコクが出てきて癖になる味だ。

また、食べにきます。と約束してバイクに跨りホテルに戻る。

さて、後は温泉だ。
モール温泉という植物起源の有機質を含んだ温泉。
あまり馴染みのない赤茶色の湯である。

水温は少し熱めだが気持ちが良い。
ちょっとヌメリのあるお湯が肌をつるつるにしてくれる。

ここの泉質は本当に肌に良いようだ。
長い旅で痛んでカサカサになっていた肌がすっかり元に戻っていた。

他の客が入っていなかったので1時間ほど
のんびり長湯させてもらい
その後は部屋のベッドでぐっすりと眠った。