とさでいず

愛車DJデミオのカーライフを中心に自転車、バイク、高知のおすすめスポット、写真についてなど色々と書いています

29日 岡崎 → 東京

8時ごろに目覚め、顔を洗った。
TVのスイッチを入れて
着替えなどの荷物を
袋に分別してザックに積め
出発の準備をはじめる。

ついに今回のツーリングも
最後の一日になってしまった。

窓から外を見る。
風は強く気温は若干低いものの
空は晴れて気持ちの良い天気だ。

昨日使っていたタオルをシューズの中に入れ
何度か踏みしめ、前日の雨で湿った靴の水分を吸収させる。
そこそこ乾いたところで
タオルを取り洗濯物をまとめたビニール袋につめると
もう一度シューズを履いて部屋を出た。

10時前にチェックアウトし
ビジネスホテルの前にあった
小さな喫茶店に入りモーニングを注文した。

ほどなくして店主と思われるおばさんが
バターをたっぷり塗ったトーストにゆで卵。
アメリカンコーヒーを運んでくる。

「さて、これからどうするか?」
コーヒーを片手にトーストを頬張りながら
そんなことを呟いた。

せっかくの最終日。
このまま何もせずに帰ってしまう手はない。
どこかに寄り道するべきとは思うが、
静岡などは休日に日帰りでも
何とか行ける距離である。

そうそう、岡崎市といえば
徳川家康の縁の地である。

ここからそう離れていない場所に
岡崎城があることを思い出し
883のエンジンをかけると
国道1号を西に走り出した。


岡崎城は現在「岡崎公園」として管理されており
地元でも有数の桜スポットとしても有名。

有料駐輪場にバイクを止めて係員の方に
簡単な公園地図を貰うと散策を始めた。

尚、今回はパスすることにしたものの
園内には最近リニューアルされた家康の資料館もある。


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能楽堂や家康の産湯を取った井戸を見学しながら
城壁沿いを歩くと、水を満たしたお堀が見えてくる。

堀の周りの歩道周囲の桜並木を
暖かな日差しを感じつつ、桜の香りを楽しみのんびりと歩く。
満開にはまだ早いものの
春という季節を感じることができ頬が緩んだ。




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先にある茶室の方に歩を進めると
歩道の隅には椿が植えられ
落ち着いた趣を感じる事ができる。

このまま写真だけ撮って帰るというのも勿体ない。
折角の機会なので茶室でお抹茶を戴いていくことにした。

城南亭の立礼席に入りチケットを購入して
中央の席に腰を下ろす。



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窓から庭をのぞくと
綺麗な枝垂桜とお城を臨むことができた。


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景色を楽しみながら
点てられたお茶を喫すると
苦味の中に、とても良い香りと
ふんわりとやわらかな味がした。


時間も正午を過ぎ
そろそろ出発しなくてはならない。
カメラをザックに入れて
先程まで走ってきた国道1号を東に戻り
岡崎ICより東名高速に上がる。

しばらく走るとお腹も空いてきたので
浜名湖SAに立ち寄り昼食。
昼時だった為か食堂は大混雑で
「うなたま丼」をオーダーして
1時間近く待たされてしまった。


食事を済ませて建物の裏側に開けた公園施設では
ちょうど桜が満開でたくさんの観光客が訪れ
団欒の一時を楽しんでいた。
家族連れやカップルのシャッターも何度か押してあげたように思う。




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缶コーヒーを飲みながら
一頻り桜を楽しんだ後
後はひたすら東を目指した。



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途中のPAでドラッグスターカスタムに乗る
大阪の男性と話したりしながら
のんびりと80~100km/hで巡航。

すっかり太陽が沈んだ頃に
1週間ぶりに住んでいるアパートに戻った。

全ての荷物を降ろし、
バケツで濡らしたウエスで軽く車体を拭いてやる。
雨の中を走った時のドロや
ヘッドライトに張り付いた虫の死骸を取ってやる。

駐車場の脇にバイクをしまい
静かにカバーをかけるとき
私はまだどこかを走り続けているかのような
旅の余韻を楽しんでいた。




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本日の走行ルートはこちら。
高速道路がメインなので
見所は少ないですが
浜名湖の桜は綺麗でした。


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昼食に食べた「うなたま丼」は
そこそこ美味しかったです。

パン売り場ではうなぎサンドなども販売されています。
味は保障しませんが、
珍しいものが好きな方は
一度食べてみてください。