こんにちは、Hiroです。
12月になって夜間走行は少し寒いとはいえ、ちょっとした気晴らしになるため、時々スーパーカブ90で通勤をしています。
ところが12月上旬のある日、帰宅時に走行中ヘッドライトのハイビームが弾切れを起こしてしまいました。
市街地ならロービームだけでも何とかなるのですが、自宅近くは市街地から離れて外灯も少ないエリア。ただでさえ暗いスーパーカブ90のヘッドライトが一層暗く心許なく感じます。
しかし、年の瀬の忙しさでバイクショップにも行く時間がなく、バイク用品店は100km圏内には存在しません。
そこでネットショップでデイトナのハイワッテージバルブを購入し、交換してみました。
ハロゲンバルブタイプのヘッドライトの構造と球切れするとどうなるか
ヘッドライトのハロゲンバルブ の仕組み
こちらが取り出した古いスーパーカブ 90のヘッドライトバルブです。
ハロゲン球(バルブ)の仕組みは簡単に説明すると、写真中央に見えるバネのような金属。タングステンフィラメントに通電することで、フィラメントが白熱化して発光し光源になります。
基本的には家庭用の白熱球と同じような構造なので、フィラメントが寿命を迎えて切れる(破損する)と発光できなくなります。
なかなか見ることは少ないので、マクロ撮影でクローズアップしてみましょう。
中央に見える2本のバネのようなコイルがフィラメントです。
スーパーカブ90のヘッドライトはハイビームとロービームを1つのバルブで兼ねているため、フィラメントが2つ並んでいます。
こうしてみると左側のハイビーム用フィラメントが破断しているのが、実際に確認できます。
最近のLEDや蛍光灯しか知らない世代の方は「球切れ」と言ってもイメージがわかない場合もあるようですが、白熱灯は実際に寿命を迎えるとフィラメントが切れるので、黒色化やフィラメント切れを目視で確認することもできます。
実際に弾切れした状態のスーパーカブ90
こちらは日中に撮影した画像ですが、上のGIFアニメのようにハイビーム側が点灯しなくなっています。
画像は実際に取り出したPH7タイプで30W/30Wのバルブと購入したデイトナの25W/25W(40/40W相当)バルブです。
古いバルブ(左)とデイトナの新しいバルブ(右)を並べてみると、黒く煤けているのが分かります。
実際に点灯できなくなる前にガラスが黒く煤けてくる。いわゆる球切れの兆候が見られるようなのですが、この世代のスーパーカブはレンズが磨りガラスなので、余程注意していなければ気がつくことは難しいでしょう。
インジェクション化の後、国外生産となったAA04からはマルチリフレクターとなり、ライトが明るくなりバルブの状態も確認しやすい作りです。
その後、国内生産に戻った現行型は配光はマルチリフレクターで、バルブはLED化してあり、さらに長寿命化されています。
なお、スーパーカブ90もサードパーティーのアフターパーツを使用することで、マルチリフレクター配光に変更やLEDバルブ化も可能です。
難易度としてはマルチリフレクターはバルブ交換と同様に比較的簡単に行えます。
対してLED化は製品によってバルブの発光ポジションの問題。冷却装置の配置、交流から直流への整流など難易度は若干上がります。
ちなみに私は次の段階でマルチリフレクター化は計画しています。
今回は定番パーツのひとつではあるのですが、デイトナが販売している下記の「明るいヘッドライトバルブ」を取り寄せてみました。
消費電力は12V25/25Wですが、明るさは40/40W相当のハイワッテージバルブとのこと。
純正は150時間の寿命目安とのことですが、多少は短くなるかも知れませんね。
スーパーカブ 90ヘッドライトバルブの交換手順
スーパーカブ90カスタムのバルブ交換に必要な工具は、プラスドライバー1本です。
ヘッドライトの左右にあるネジを1本ずつ外せば、ベゼルごとヘッドライトが外れます。
基本的には引っ掛けてあるだけなので、ネジ2本で簡単に取り外せます。
後はバルブ寿命を縮める原因となるので、ガラス部を触って皮脂などを着けて汚さないよう気をつけつつ、新しいバルブを装備して元に戻せば取付けは終了です。
走行前にヘッドライト下、中央部のネジが光軸調整になっているので、レベル調整を行なっておきましょう。
スーパーカブ90のヘッドライトバルブ交換後の状態は
こちらが実際にバルブを交換した後のハイビーム走行中の画像です。
左がノーマル30W、右がデイトナ25W(40W相当)。
配光が集中した分、中央は少し明るくなっているように見えますが、全体としてはあまり変化がないようにも見えます。
ただ、消費電力は5Wだけ節約できているので、LED補助灯などの追加の際には僅かに余裕ができると思われます。
まだ、お世辞にも明るいとはいえない状態ですが、とりあえず問題なく走行は可能なので、通勤に使うことはできそうです。
それでは。