とさでいず

愛車DJデミオのカーライフを中心に自転車、バイク、高知のおすすめスポット、写真についてなど色々と書いています

スクラムバン PCスペシャル(ノーマル)の良いところ

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こんにちは、Hiroです。

11月28日に納車されたスクラムバン PCスペシャル。

最後にデミオと並べて撮影を考えていたのですが、納車日はあいにくの雨。

それから、10日間で通勤や妻の送迎・買い物などで350kmほど走りました。 

 

まだ、慣らし運転も半ばに入った程度ですが、ファーストインプレッションを書いておこうと思います。

 

 

スクラムバンの良いところ

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とにかく維持費が安い経済性の高さ

これは実感しているところというよりもデータ的なものですが、軽自動車の中でも維持費の安い軽トラックと同じ軽貨物であること。

なんと年間の自動車税は5000円です。といっても昔は4000円くらいだった気がするので、最近の軽自動車税増額で上がってこの状態です。

ちなみに通常の軽乗用車は10800円ですので、だいたい半額となっています。

購入費用は乗り出し価格で約150万円。オプションはオートライトセンサーとネットラック、フォグランプ、ETC、ドアバイザー、メンテナンスパックです。

マットについては洗いやすい社外品のラバーマットを購入しました。

 

初回車検が2年になってしまうことや、延長保証が追加できない点はあるものの、2回目以降は2年スパンで長く乗ればコスパは抜群です。

純正タイヤは12インチで格安で13インチまでなら車検対応でインチアップも可能です。
高知の平地では雪が降るのは年に数回程度なので、スタッドレスタイヤを装備しない方が多いのですが、装備を考えた場合でも12インチなら量販店で4本セットが2万から3万円程度で販売していますので、気軽に購入することができます。

16インチ以上のSUVなどでは前後セットで10万円近くになりますので、撮影などであちこちを走りたい場合には非常に心強いです。

ちなみに純正タイヤはブリジストンの軽貨物用エコタイヤを履いています。

 

 

 

傷ついてもあまり気にならない価格と目立たないルックス

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関東近郊のキャンプ場などと違って、四国のキャンプ場や田舎道、河川敷などでは道路が非常に狭いことが多くなっています。

 

いざ写真撮影などに出かけても、道路があるからと言ってポイントまで気軽に侵入できるとは限りません。

 

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上の写真のように、いたるところに潜んでいる路肩からはみ出す枝葉。

柔らかなものであればよいのですが、意外と硬質であることも多く、デミオなどで接触した場合、たちまちボディが傷だらけになってしまいます。

ボディの傷はランクルやジープ、ジムニー、デリカ、パジェロのような昔ながらのクロスカントリータイプのオフロード向けSUVであれば、実際にアウトドアで使用している勲章といっても良いのかもしれませんが、最近の都市型SUV。例えばCX-5やヴェゼル、ハリアーなどで傷だらけになるのは、できれば避けたいと考えるはずです。

それを懸念して、これまでデミオでは行けなかった場所や道路(通称:酷道など)も多かったのは事実。

 

しかし、スクラムであれば小回りが利き、枝葉に接触せずに抜けられることが多いこと。

また、多少の傷や凹みがついても実用車なので、デミオなどのように見た目も重視される車ほどは気になりませんし、趣味が山やキャンプといえば運転が下手というイメージをもたれる事もないでしょう。

 また、山奥の寒村にハイエースなどで乗り付けると、何かの営業かと勘違いされ警戒されることも多いですし、派手で大きなSUVは周囲に対する威圧感もあります。

エブリイやスクラムなら特別なカスタマイズをしない限り、農家・釣り人などと同じで目立たないルックスのため、現地であまり注目されることなく、人を威圧することもありません。

 

 

妻も気軽に運転できる簡易MTシステム5AGS

傷が気にならない価格や外観にプラスして、動力の伝達効率の良いロボタイズドクラッチ機構の2ペダルMTとなる5AGS。シフトアップ時の違和感から毛嫌いする方も多いようです。

これまでのトルコンATやCVTのような踏みっぱなしで考えるからダメなのであって、通常のMTのようにシフトアップのタイミングでアクセルを少し抜いてあげるなどを心がければ意外と普通に走れるものです。

実際に試乗の際に妻にコツを教えたところ、特にギクシャクすることなく違和感ない走行ができました。

ただし、納車直後のECU初期状態やエンジンが温まるまでの時間は「Dレンジ」はシフトアップがギクシャクし、ショックが大きい印象です。

しかし、そこそこECUがAGSのシフトパターンを学習し、エンジンが温まればギクシャクは多少緩和されます

また、MTモードでアクセル操作もMT寄りの操作を行うことで、通常のMTと大差ないレベルでシフトアップが可能です。

 妻の場合、MTに乗りたくない理由は坂道発進や路上でのエンストで、後方の車に迷惑をかけることが怖いという理由でした。

スクラムバンPCスペシャルの5AGSはトルコンATと同じようなクリープ現象もあり、坂道発進時にはヒルホールドも搭載しているため、問題なく運転できるようです。

 

 

5AGSのダイレクト感

シフトレバーをMTモードに切り替えることで、任意のタイミングでシフトチェンジを行うことができ、高速道路の合流や交差点で一気に加速したい場合などに使用できます。

これが意外と楽しい(AT比較で)。

絶対的な速度はないのですが、クラッチがつながれば回転と速度が連動し、シフトダウン時のブリッピングもありますので、マニュアル感は確かに残っています。

 

軽箱バンでありながら優れた燃費

スクラムバン5AGS(エブリイ)の実燃費

スクラムバン5AGS(エブリイ)の実燃費


コンパクトカーのパッソなどはカタログ燃費25km/Lを誇りますが、実燃費では15km/Lといったところ。特定条件下でなければ思ったように燃費は伸びません。

ところがスクラムバン(エブリイ)の5AGSモデルは、2WDでカタログ燃費が19.4km/L程度しかありませんが、実燃費でも17km/L以上と非常に優れた燃費達成率を誇ります。

私は4WDモデルを選択しましたが、5AGSなら4WDでもカタログ燃費が2WDと差のない19km/L。現時点でのメーター燃費計の表示は18.3km/Lを表示しています。

タンク容量が37Lですから、余裕を持って30Lで給油するとして、現在地元のレギュラー価格が1L約160円で計算した場合、約5000円程度で550kmは走ってくれます。

軽油を使って平均的に約25km/Lをマークしていたデミオは3000円ちょっとで800km走りましたので、比較すると雲泥の差ではあるものの、ガソリン車での比較ならカタログ燃費が25km/L前後で低燃費を売り物にしているパッソやヴィッツなどと実燃費では大きな差がありません。

 

以前乗っていたバモスが10〜12km/L程度。最近の軽ワンボックスでも実燃費は13km/Lのようで、軽の箱車は燃費が悪いイメージが強いのですが、このモデルは飛ばさなければカタログ燃費とほぼ同等となるので驚きですね。

 

しかも、乗用モデルに比べて空力的に不利な前面投影面積の四角いスタイルでの話です。

 

低価格ながら4WDを選ぶことができる

一般的な軽自動車のような必要時に勝手に切り替わる電子式のフルタイム4WDではなく、ダートやぬかるみで安心のセレクトスイッチで切り替えるパートタイム4WDを採用しています。

最低地上高の問題もあり、クロカンのようなオフロードを走行することは難しいですが、未舗装や砂利などのフラットダート、雪道であれば問題なく走行できます。

 

また、メーカー保証の問題はありますが、予算的に許せば車検対応の範囲内でもリフトアップやローダウン、エアロなどカスタマイズパーツも豊富で、好みのスタイルに変化が対応可能です。

 

ロードバイクも積める広大な収納スペース

スクラムバン リアシート

スクラムバン リアシート

スクラムバンにはワゴンタイプのような、別体リアシートのグレードもあったのですが、あえてフラットな座面&荷室を作ることが可能なハイルーフ仕様の「PCスペシャル」を選択しました。

 

スクラムバン ロードバイク積載

スクラムバン ロードバイク積載

オプションで追加した純正ネットラックと組み合わせて、上のようにロードバイクを積載しながらルーフ下にも荷物を追加する空間を確保することが可能です。

写真では自転車を固定していませんが、ミノウラのスタンドなどを使用したうえで、シート下にロープを通してタイダウンすると安定します。

これならば、妻のクロスバイクと私のロードを載せ、さらにキャンプ道具を積載することも可能ですね。

 

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こんな感じでノーマル状態でも、カーテンなどで目隠しができれば、そのまま仮眠や車中泊が可能です。

また、市販の車中泊マットやDIYでベッドキットを自作すれば、以前のバモス以上に快適な車中泊もこなせるはずです。

一応、荷室のサイドには内張がないので 、寒さ(冷気)対策は必須ですよ。

とはいえ、昔のDF51Vの3代目エブリイバンを使っていた頃、真冬の八ヶ岳PA(気温-5度くらい)で車中泊したこともあるので、マットと寝袋がしっかりしていれば平地なら意外といけます。

 

まとめ

今回はスクラムバン の良いところをまとめてみました。

気に入らない部分や欠点も多いのですが、レーダーブレーキサポートやABS、横滑り防止装置など基本的な安全装置もついており、過去に乗っていたバモスなどの古い軽自動車と比べると、安い割に安全性も向上しています。

もちろん最新の乗用車と比べると見劣りするかもしれませんが、そこは購入者自身が予算と合わせてどこで妥協するかということになると思います。

実際にお金があって絶対的な安全性能も妥協したくないのであれば、さらにお金を出して大型のSUVやデリカなどを購入すれば良い話です。

そういった意味ではスクラム(エブリイ)はパッケージとしてなかなか良いものだと感じました。

 ただ、少し贅沢を言うのなら、カラーリングやオプションで選べるパーツをもう少し増やすことができたら、個性も出せるのだけどなと思います。


それでは、次回は気になる(悪い)点などを書いていこうと思います。