とさでいず

愛車DJデミオのカーライフを中心に自転車、バイク、高知のおすすめスポット、写真についてなど色々と書いています

思い出をもう一度 Kindle珠玉のオートバイ小説

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こんにちは、Hiroです。
 

まだ、20代前半のころ、
私は1台のカワサキの中古バイクを買って、
あちこち旅をしていました。

 
その日、京都を訪れた私は東山から三条に抜け、
平安神宮付近の駐車場にバイクを止めました。

そこからは徒歩で八坂神社から円山公園、知恩院をまわり、
インクラインから再び平安神宮の方へと散策するのが、
私のお気に入りのコースとなっていたからです。
 
その日もひとしきり歩いて、
そろそろ帰ろうかと駐車場に戻ったとき、
自分のバイクの隣に、
もう1台のバイクが止まっているのに気がつきました。
 
そのバイクの隣には初老の男性が立っており、
ツーリングネットをひろげて、
荷物をバイクのキャリアに固定しようとしています。
 
私は彼に軽く会釈をし、自分もバイクに荷物を載せました。
 
「カワサキですね。旅ですか?」
不意に声をかけられて振り向くと、
先ほどの男性が微笑みながら立っています。
 
「自分も若い頃から、休みになるとオートバイで旅をしていましてね」
そう語る彼はとても嬉しそうで、私もついつい長く話し込んでしまいました。
 
その初老の男性との会話の中で紹介されたのが、
片岡義男のオートバイ小説たちです。
 
今では完全に絶版となっているもの多く、
2000年頃の当時でも、見つけることが難しい本もありました。
 
私はツーリング先で古書店を見つけては探して購入し、
休日にバッグに入れて、ともに旅をし、
キャンプ場や喫茶店の椅子に腰掛け読みふけったものです。
 
 その時に教えてもらったタイトルは
「彼のオートバイ、彼女の島」と「幸せは白いTシャツ」、
「彼の後輪が滑った (片岡義男エッセイ・コレクション)」です。
 
 
 
彼のオートバイ、彼女の島

彼のオートバイ、彼女の島

 
1977年に角川からハードカバーとして出版。その後、1980年に文庫として出版された当時の若いバイク乗りのバイブル的小説です。
1986年に映画化もされました。
少し年配のライダーさん達には有名な小説なのですが、
実際に発表されたのは私が生まれる前の年だったんですね。

経済は右肩上がりだった頃、携帯電話やPCの普及はずっとあとの時代。
カワサキのW3(現在のW800の先祖)を駆る東京の音大生の主人公は
ツーリング先の信州の高原道路で彼女と出会う。
東京での再会を果たした主人公と彼女は出会いを重ね。
瀬戸内にある彼女の島へと旅をする。
そんなオートバイと青春の香りのする物語です。
 
 
 
 
幸せは白いTシャツ

幸せは白いTシャツ

 
両親がそれぞれの道を歩み始め、
彼女(主人公)もオートバイで旅に出る。
その旅に悲壮感はなく、とても清々しい。

読んでいる自分もオートバイに乗って旅をしたくなる。
そんな不思議な小説です。
 
こちらも初期の片岡小説ですが、とてもライトに読むことができます。

 
「彼のオートバイ、彼女の島」と「幸せは白いTシャツ」は
古書店でも見つけることができましたが、
「彼の後輪が滑った (片岡義男エッセイ・コレクション)」は珍しく、
今では見かけることがあまりありません。
ときどきAmazonなどで、古本が出回りますが、
4,000円以上の値が付いていて、気軽に買うことができません。
 
個人的には電子書籍化されたら、もう一度読んでみたい1冊です。
彼の後輪が滑った (片岡義男エッセイ・コレクション)

彼の後輪が滑った (片岡義男エッセイ・コレクション)

 
 
 
 

他の作品はすでにKindleで電子書籍化もされています。
いつでも気軽に読むことができるようになっていて、
私も久々に読み返して懐かしさに浸っています。
 
Kindleはスマホと同じくらいの重量で軽く。
Eインクで目に優しく、バッテリー消費も少ないので、
鉄道旅やバイク旅で夜長を過ごすお供に良いですね。

 

Kindle Paperwhite (ニューモデル) Wi-Fi

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 他にもお勧めしたい本がたくさんありますので、
機会があれば取り上げていきたいと思います。
 
それでは。