行き着けのカフェで出会い、色々と目をかけてくれる方よりウェブサイトの更新の依頼を受け、午後に彼の店舗へと向かった。
軽ワゴンにタブレットPCとカメラを積んで走る。
ワゴンのリアには昨年購入した黒いロードバイクが積んである。
街道を走っていると、対向車線をカスタムされたオフロードのオートバイが通り過ぎていった。
無意識に視線がバイクを追っているのに気が付く。
私もオートバイを降りて久しいが、この季節になるとやはり乗りたくなるのは致し方ないことなのだろうか。
店舗に到着し、食事と打ち合わせの後、
営業時間の終了まで、2時間の時間がある。
せっかくだ。少し走ってくるか。
店主に時間を確認し、夕刻までの暇をもらう。
どうせなら、広々とした丘のクルーズではなく。
少しはキツいくらいの道がよいだろう。
駐車場すみで、組み立てたロードバイクにGPSを十勝岳望岳台にセットし、
目標を確認する。
白金街道に合流し、緩やかな上りを走ると、
駐車場の脇に咲くヤマザクラが見えた。
既に町の桜は散ってしまったが、
まだ山麓には花が残っていると思うと、どことなく嬉しくなる。
立ち寄った青い池は、雪解けの水が流れ込んでいる為か、
よく写真で見るような青さは無いが、
それはそれで悪くはないように感じる。
走行ルートは白金温泉街を境に急激に斜度が増してゆく。
路肩の土産店でペットボトルの飲み物を買った。
時折、追い抜いてゆく観光客のクルマや
耳の横を走り去る風の音以外、
ペダリングによって生まれる、規則的なタイヤの音が、
静かな舗装路を淡々と上を目指して行く。
3月以降、しばらく自転車に乗れていなかったこともあり、
筋力も落ち、登りのリズムを取り戻すのに随分と時間がかかっている。
足をつけて停車するほどではないにせよ、
駐車場前の急激に登るアプローチ路の部分は少し辛く感じた。
駐車場の脇に自転車を止めると、
写真を撮ろうとカメラを構えたところで、突風が吹き自転車が転倒した。
幸いパーツの破損は無い。
とはいえ、やはり山上では風が強い。
それなりに気をつける必要はあるようだ。
多少は安定する場所で、記念の撮影を行った。
雪が残る山上の景色にしばらく、疲れを忘れるひととき。
水分を補給していると、少し身体が寒くなってきた。
さて、仕事も残っている事であるし、そろそろ下る頃合いかな。
当日のコース。
5月15日
標高差:約550m
総走行距離 32.9km(av18.6km/h。)