とさでいず

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絵本「3びきのかわいいオオカミ」が面白い!読み聞かせにもオススメ

こんにちは、Hiroです。

みなさんは絵本の「3びきのこぶた」を知っていますか?

「ぶたの3兄弟が建てたワラの家、木の家、レンガの家にやってくる悪いオオカミと、3びきのこぶたが対決する」あのお話です。

有名な絵本なので、当然知っていますよね。

 

それでは「3びきのかわいいオオカミ」という絵本を知っていますか?

こちらは以外と知られていませんが、ときどきネットやニュースで話題になる「3びきのこぶた」のパロディー作品の絵本なのです。

 

私も先日、何気なくTwitterを眺めているとき、フォロワーさんのリツイートで再開し、久しぶりに大笑いしてしまいました。

 

ツイートはこちらです。

 

先ほども書きましたが、この絵本は昔話や童話ではなく、「3びきのこぶた」の現代風パロディーのような内容です。

 

 

調べてみると、日本テレビお昼の番組「DON!」で、2010年10月12日に放送中に紹介され、かなり大きな反響があったようです。

 

 Twitterでも定期的に話題になってるみたいですね。

 

 

実際に読んでみると、これが実に面白く、イラストもコミカルで可愛い?です。

せっかくなので今回は、絵本「3びきのかわいいオオカミ」を詳しく紹介してみたいと思います。

 

 

 

 

 

 

3びきのかわいいオオカミのストーリー(あらすじ)

冒頭のストーリー

あるところに、ふわふわのけがわにふさふさのしっぽをもった3びきのかわいいオオカミが、おかあさんといっしょくくらしていました。いちばんうえのにいさんはまっくろ、にばんめははいいろ、すえのおとうとはまっしろでした。あるひ、おかあさんが3びきをよんでいいました。「さあおまえたち、そろそろひろいせかいにでておいき。かあさんのうちをでて、じぶんたちのうちをつくりなさいな。でも、わるいおおブタにはきをつけるのよ。」「しんぱいしないでかあさん。ぼくたち、ブタにはきをつけるから。」そういって3びきのオオカミは、ひろいせかいにでていきました。

 引用:3びきのかわいいオオカミ

 

 

 

3匹のかわいいオオカミの子供たちは、母オオカミに独立を促され、広い世界に旅立つことになりました。

母オオカミは息子たちに「悪い大ぶたには気をつけろ」と注意して、彼らを見送ります。

 

こんな感じで絵本のストーリーは始まっています。

 

ここからは有名な絵本「3びきのこぶた」と同じようなストーリーで、3匹は家を建てていくのですが、その家は最初からレンガの家です。

 

ネタバレになるので、先を知らずに楽しみたい方は図書館などで検索するか、こちらをどうぞ。

 

 

 

ここからは結末以外のネタバレになります。

 

中盤から終盤にかけてのあらすじ

 

レンガの家を建てた3匹の元へ凶悪な大ブタがやってきます。

大ブタはオオカミたちに向かって

「おいおい、ちびオオカミ、なかにいれろ!」と言います。

オオカミたちが断ると、怒った悪い大ブタは巨大なハンマーを持ってきて、いきなりレンガの家を破壊してしまいました。

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画像出典:The Three Little Wolves and the Big Bad Pig

 

 

家を壊されたオオカミたちは「もっと頑丈な家を作らなきゃ」とコンクリートの家を作りますが、大ブタは土木工事用のドリル(削岩機)を持ち出してきて、再び家を破壊!!

 

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画像出典:The Three Little Wolves and the Big Bad Pig

 

 また家を破壊されたオオカミ兄弟は、親切な動物たちに鉄条網や鉄骨などを分けてもらって、鉄板・重い鉄の南京錠などで要塞のような家を建てます。

すると凶悪大ブタはダイナマイトを持ち出して!!!

 

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画像出典:The Three Little Wolves and the Big Bad Pig

 

 家を爆破してる大ぶたの図…

 

なんかすごいシュール(笑)

 

といった感じでストーリーは進んでいきます。

近代的な要塞のような家を建てるオオカミたちと、それを次々に破壊していく凶悪大ブタのイラストに思わず笑ってしまいます。

読み聞かせで「大ぶたのセリフ」をアンパンマンに出てくるバイキンマンのような声色で、感情を入れて読んであげると、お子さんたちは喜ぶでしょうね。

 

 

この後の結末は手にとって読んでもらいたいので、簡単にしか書きませんが、3匹は全く別の発想の家を建て、そのアイデアのおかげで最後は大ブタと仲良くなることができます。

 

絵本の結末と教訓?は

この絵本のメッセージは

「過剰な防衛はさらなる攻撃をもたらしますが、
おちついて優しく接すれば、相手も優しい気持ちにさせることができる。」

といった内容だと感じます。

確かに大ブタのやることは過激ですが、昔の「3びきのこぶた」の訳本のように、エンディングで「誰かが食べられたり」はせずハッピーエンドで終わりますので、昔の童話の少し残酷な描写が苦手な方でも安心ですよ。

 

 

 

3びきのかわいいオオカミの読み聞かせ時間は?

お子さんと絵本を楽しんだり、読み聞かせ会などを行う場合に気になるのが、「本を読むのにどの程度の時間がかかるのか?」ということ。

実際に「3びきのかわいいオオカミ」をお子さんと一緒に楽しんだり、絵本の読み聞かせ会などで使用する場合の所要時間は、10分から15分程度とのことです。

 

小学校で劇の脚本としても使われていることもあるようで、なんだか興味が湧いてきますね。

対象年齢は、小学校の低学年よりも中学年以上の3年生から6年くらいが良いと思います。

 

3びきのかわいいオオカミの作者は?

「ユージーン・トリビザス 文:ヘレン・オクセンバリー 絵/こだまともこ 訳/冨山房」

と絵本には記載されてあります。

 

ちなみに作者の「ユージーン・トリビザス」さんは、ギリシャの犯罪学専門家だそうです。

 

絵は英国の絵本作家として有名な「ジョン・バーニンガムさん」のご夫人でもある、イラストレーターの「ヘレン・オクセンバリー」さんです。

絵本ファンの方には馴染みが深い方ですね。

 


In the studio with Helen Oxenbury

 

 

 

3びきのかわいいオオカミを読んだライダーの個人的な感想

コミカルなイラストと過激なブタの言動は、「3びきのこぶた」を知らなくても爆笑を誘うこと必須と思える、破壊力のある内容でした。

しかし、「オオカミたちは初めから大ブタを拒絶し、過剰に防衛したことで、大ブタの行動もどんどんエスカレートしていく」

「先入観を持たず相手の真の姿を受け入れることで、敵は必ずしも脅威ではないかもしれない」といった絵本の教訓は、現代の世界でも当てはまるものが多く、少し考えさせられます。

 

 

 

オオカミたちは母オオカミに自立を促された際、

「わるい おおブタには きをつけるのよ。」

と注意を促されます。

この時点でオオカミたちは「おおブタ=悪いヤツ」という教育を施され、先入観を持ちました。

 

人間の世界でも、某国のように幼い頃から「◯◯人には気をつけろ」、「◯◯◯◯を倒せ」なんて反◯教育を受けたりすると、どうしても◯◯人に対して良い印象を持ちませんよね。

 

国内の身近なところでも、日本の学校教育はオートバイに対して、交通教育を放棄し、一方的にバイクを悪者にする洗脳を行い、学生をバイクから引き離す教育を強制していました。

俗にいうバイクは不良の乗り物とした「3ナイ運動(正式名称:高校生に対するオートバイと自動車の三ない運動)」です。

バイク「3ナイ運動」とは暴走族全盛の昭和57年。学生のバイク事故と暴走行為を防ぐという理由で全国高校PTA連合会仙台大会にて、「『免許を取らない』・『乗らない』・『買わない』」ことを趣旨とした「バイク三ない運動」を推進することが決議され、それが全国に拡散したものです。

 

学生時代に「免許を取らせない」「運転させない」「買わせない」「違反したら即停(退)学!!」なんて教育をされると、真面目で素直な学生ほどバイクは「悪の乗り物」というイメージを持ち、ライダーに対しても出会う前から「ライダー=不良・暴走族」という先入観を持ってしまいます。

ちなみにこの運動はときおり物議を醸し、1991年5月27日に東京地方裁判所により、合法に免許を取得した学生が、問答無用に退学となったことを不服とした裁判で、「三ない運動」が違憲であるとの民事判決がでています。

その後にも「三ない運動」違憲と認める判決が下りているにもかかわらず、未だ多くの高校では「バイクの免許取得は校則違反、就職前なら車の免許は取っても良い」という教育を続けています。

その結果、国内では「バイクは不必要な乗り物」という意識が根深く、2輪の市場は壊滅的に冷え込むとともに、大学デビューでいきなりバイクや車に乗り出し、ストレスから解き放たれたようにヤンチャを始める学生も増えています。

 

私自身もライダーですので、ツーリング先で若いバイク乗りに出会って話す機会も多いのですが、実際の若いライダーは暴走族などを除けば、サークルや合コンでウェイウェイやってる今でいう「ウェーイ系」の学生にくらべて、シャイでロマンチストな真面目系人間が多いように感じます。

道路上を走っていても、バイクによって危険な目にあわされるよりも、走行中に幅寄せされたり、「邪魔だ退け」「バイクは端っこ走ってろ」「進路妨害だ、バイクなんかでイキがってんじゃねぇ」なんて暴言を投げつけられてトラブルのもととなるのは、大半が車に乗った若者って気がしませんか? 

何事にも「まずは先入観を捨て、ニュートラルな価値観で接してみよう」という姿勢が大切です。

 

例がオタクっぽくて申し訳ないのですが、仮面ライダーや西部警察の舘ひろしもバイクに乗っていましたが、当時の子供達のヒーローです。

また、最近流行りの「ゆる系アウトドア漫画」でアニメ化もされた「ゆるキャン△」に登場するキャラクター「リンちゃん」も、原付スクーターにキャンプ道具を積んで、キャンプツーリングに出かけたりしますが、どう見ても不良なんかじゃないですよね(笑)

 

 

 

「3びきのかわいいオオカミ」を購入するには

都市部の大型書店を除くと、実際に書店で探してもほとんど見つかりません。

注文しても問屋の在庫次第となり、さらに到着まで数日間待ち、そこから連絡を受けてまた書店まで取りに行く形になってしまうなら、購入はネット通販で行うほうが良いでしょう

 

絵本の種類は通常のハードカバーと、子供たちが喜ぶ「大型しかけえほん」が販売されています。

価格は通常版が税込で約1,500円、しかけ絵本は約3,500円です。

ちなみに「大型しかけ絵本」は2018年2月現在、アマゾンでは取り扱いがないようなので、お探しの方はヤフーショッピングか楽天市場で探すとよいと思います。

 

 

 

 

 

 

翻訳前のギリシア版も購入可能です。 

邦題は「 3びきのかわいいオオカミ」ですが、
原書は「The Three Little Wolves and the Big Bad Pig」なので、
「3びきのかわいいオオカミと大きなわるいぶた」って感じでしょうか?

 

 

 

 

 

なお、現在のところKindleなどの電子書籍版はありません。

ipadで読めると、外出先でお子さんと楽しめて良いと思うので、ここは少し残念ですね。

 

機会があれば、大人のあなたも絵本を楽しんでみてください。

 

それでは